ドムドム
ハンバーガーは、株式会社
ドムドムフードサービスが運営する日本のファストフードチェーンです。このチェーンは、日本で初めての
ハンバーガーチェーンであり、アメリカの統治下にあった沖縄に
1963年に開店したA&Wを除けば、日本国内でいち早く
ハンバーガーを提供していました。
2017年6月30日までは、
ダイエーの完全子会社だった
オレンジフードコートがこの店舗を運営していました。
名称の由来
ドムドム
ハンバーガーという名前は、親会社であった
ダイエーの企業理念「良い品をどんどん安く」に由来しています。ただし、商標登録のため「どんどん」という名前は使用できず、「ドムドム」と名付けられました。
マスコットキャラクター
ドムドムのマスコットは「どむぞうくん」という象のキャラクターで、親しみやすいイメージを表現しています。1982年には旗を持つゾウのマークが使用されていましたが、事業譲渡後も新たなロゴマークにはこのキャラクターが受け継がれています。
企業の歴史
株式会社
ダイエーとの関係は深く、
ダイエーがアメリカの
マクドナルドとの合弁会社を設立しようとしましたが、資本比率での対立から計画は頓挫。その結果、
ダイエーは独自の
ハンバーガーチェーンを展開することを決定し、ドムドム
ハンバーガーが誕生しました。
1970年、
東京都町田市に日本初の
ハンバーガーショップをオープンし、国産
ハンバーガーの味を提供しました。
1980年には、
ダイエーがウェンディーズとの
フランチャイズ契約を結び、ウェンディーズの店舗を増やすためにドムドム
ハンバーガーをウェンディーズに転換することになりました。そのため、ドムドムは事業規模を縮小し、株式会社ウェンコ・ジャパンに社名を変更しました。
1997年には、ドムドム事業が株式会社
ダイエーファーストフーズサービスに営業譲渡され、最終的には株式会社
オレンジフードコートに統合。しかし、
2001年以降は事業部別体制に戻り、再びドムドムが単独事業部として機能を始めました。この頃から、インサイダー問題が発生し、中内功が経営から手を引いたことにより、
マクドナルドの出店が名門の
ダイエー店舗内で増えていきました。
最新の展開
2017年にはレンブラントホールディングスの傘下となり、新たに株式会社
ドムドムフードサービスが設立され、ドムドム
ハンバーガーの運営が引き継がれ、47店舗が譲渡されました。メニューの見直しが行われ、新しいロゴや制服が発表されるとともに、健康志向の店舗展開も始まりました。
2020年、
東京都台東区の「
浅草花やしき」内に店舗がオープンし、健康的なメニューも続々と登場。さらに、毎年10月6日は「ドムドム
ハンバーガーの日」として制定され、特別なイベントが開催されています。
メニューについて
ダイエーグループの運営時代から、さまざまな
ハンバーガーメニューが提供されていましたが、レンブラントグループに加入後は、特にスイーツバーガーなど新しいメニュー開発が進められています。また、客層の高年齢化を受けて、特別に設計された和菓子も発売されるなど、多様なニーズに応える努力が続けられています。
出店の状況
主に
ダイエーグループの店舗や商業施設の
フードコート、鉄道駅近くの施設などで展開されていますが、地域によっては出店が限られています。2023年現在、
東北地方、
南関東、
静岡県、近畿地方、
岡山県、福岡県に店舗が点在しています。投資イノベーションの一環として、新しい地域への出店も期待されています。
ドムドム
ハンバーガーは、歴史と伝統を感じさせる一方で、新しい挑戦を続けている魅力的なブランドです。