ナゴヤキャッスル

株式会社ナゴヤキャッスルとは

株式会社ナゴヤキャッスル（英: NAGOYA CASTLE CO.,LTD.）は、愛知県名古屋市西区に本社を置く日本の企業です。かつては、愛知県内を中心にホテルやレストランなどの運営を多角的に手がけていました。特に名古屋を代表するホテルの一つであった「ホテルナゴヤキャッスル」の運営会社として知られています。現在は興和株式会社の連結子会社となっています。

沿革

同社の歴史は、1955年（昭和30年）8月17日に「株式会社国際観光ホテルニューナゴヤ」として設立されたことから始まります。

設立から約17年後の1972年（昭和47年）、商号が「株式会社国際観光ホテルナゴヤキャッスル」に変更されます。これにより、名古屋城にほど近い立地を象徴する「ナゴヤキャッスル」の名が社名に冠されました。

1997年（平成9年）11月には、国際的なホテルチェーンであるスターウッドホテル&リゾート（現在はマリオット・インターナショナルに統合）とフランチャイズ契約を締結。グローバルなブランドとの連携を開始しました。

2005年（平成17年）には、愛知県で開催された「愛・地球博」において、迎賓館やレセプションホールの運営という役割を担いました。同年10月1日には、商号から「国際観光ホテル」の冠が外れ、現在の「株式会社ナゴヤキャッスル」へと変更されました。

経営体制に大きな変化があったのは2013年（平成25年）9月20日のことです。それまで筆頭株主であった毎日新聞社が保有する株式（全体の35%）が興和株式会社に譲渡され、これにより同社は興和グループの一員となりました。

スターウッド（マリオット）とのフランチャイズ契約は、2018年（平成30年）1月31日に期間満了を迎えました。

そして、2021年（令和3年）7月1日、株式会社ナゴヤキャッスルが直接運営していたホテル事業および料飲事業は、興和の完全子会社であるエスパシオ株式会社（同日付でエスパシオエンタープライズ株式会社に商号変更）へと承継されました。これにより、株式会社ナゴヤキャッスル自身は事業運営会社としての役割を終えました。

かつて運営していた事業所

事業承継が行われるまで、株式会社ナゴヤキャッスルは以下のようなホテルやレストランを運営していました。

ホテル

ホテルナゴヤキャッスル
キャッスルプラザ

レストラン

ブルーエッジ（ミッドランドスクエア41階）
バロンザステーキ（ミッドランドスクエア4階）
南山カントリークラブ食堂
ウィンザー（ディースクエアー 愛知県刈谷市）

グループ会社（かつて）

かつては、以下のようなグループ会社を有していました。

株式会社ホテル豊田キャッスル（ホテルトヨタキャッスル）
株式会社キャッスルサービス

関連事項

同社およびその歴史に関連する組織としては、かつての筆頭株主であった毎日新聞社、現在の親会社である興和株式会社が挙げられます。また、タレントとして知られるきくち教児氏は、タレント活動を開始する以前、婚礼担当として4年間にわたりホテルナゴヤキャッスルに勤務していた経験があります。

株式会社ナゴヤキャッスルは、その設立から事業承継に至るまで、名古屋におけるホテル・レストラン業界の変遷を見守り、多くの人々にとって思い出深い場所を提供し続けてきました。

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