ナニワ商会

株式会社ナニワ商会の概要

株式会社ナニワ商会（ナニワしょうかい、Naniwa Shokai Co., Ltd.）は、大阪市中央区心斎橋に本店を構え、主に近畿圏を中心とした西日本で幅広くカメラ店舗を展開している企業です。特に「カメラのナニワ」という名称で広く知られる同社は、2003年まではテレビコマーシャルを多く放送し、2015年にはその放送を再開しました。

ナニワ商会は、撮影会や写真教室を頻繁に開催し、カメラ専門店としての評判を築いています。また、大阪、福岡、広島、岡山、東京に営業所を持ち、写真・画像関連商品やサービスの卸販売を行っています。これには、専門店や写真スタジオ、公共機関、量販店への販売が含まれます。

小売業の歴史

1980年代から1990年代にかけて、大阪の心斎橋には「心斎橋の新名所ナニワ村」という大規模な商業施設があり、様々な電化製品やブランド品を取り扱っていました。ナニワ商会は、当時最大級の小売店であり、7棟もの建物が存在しましたが、現在は主にカメラの販売に特化しています。ただし、心斎橋本店ではビジネスサプライ、万年筆、鉄道模型なども取り扱っています。

同社は、証明写真を中心としたスタジオ事業も積極的に展開しており、顧客の多様なニーズに応えています。

近年の動向

近年、ナニワ商会はM&A（合併・買収）を活発に行い、同行他社を次々と傘下に取り込んでいます。たとえば、銀座にある「レモン社」や九州地方の「タカチホカメラ」がその一例です。ナニワグループとして、多岐にわたる事業を展開しており、傘下の企業には、1983年に設立された株式会社レモン社や、2010年設立の株式会社フォトバンク、さらにはベトナムにおけるPHOTOBANK VIETNAM CO.,LTDなどがあります。

会社の沿革

ナニワ商会は、1947年に創業し、1951年には法人化されました。その後、1970年代から1980年代にかけて、様々な関連会社を設立し、事業拡大を続けました。1995年には、複数の企業を合併し、2000年代には東京や九州における拠点強化を図りました。最近の2022年には、中古レコード専門店がグループに加わり、さらに多様な事業展開を進めています。

テレビCMとアイキャッチ

ナニワ商会のテレビCMでは「聖歌#687」の替え歌が用いられ、過去にはCMソングとしてキダ・タロー作曲の楽曲も使用されました。創業者の塩山寅三もCMに出演し、彼をテーマにしたキャラクターが広告などに登場し続けています。心斎橋本店へのアクセスは、今なお「大丸本館・北館の間を東へ50歩」という案内があしらわれています。

まとめ

ナニワ商会は、カメラ業界においてその存在感を放ちながら、長い歴史を持つ企業であり、数多くの関連事業を展開しています。多様なサービスや商品を提供することで、顧客の期待に応え続けています。

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