ナノブロック

ナノブロック（nanoblock）とは

ナノブロックは、株式会社カワダが2008年10月から販売しているブロック玩具です。ABS樹脂製の小さなプラスチックブロックで構成され、最小の部品は4×4×5mmという極小サイズを誇り、「世界最小級ブロック」として知られています。カワダの既存製品であるダイヤブロックの半分のサイズでありながら、ダイヤブロックと同じ二重バネ構造を備えている点が特徴です。

ナノブロックの特徴

このサイズにより、パーツ数が同じでも、よりコンパクトに、また大きさが同じでも、よりリアルにブロックを組み立てることができます。また、一般流通している製品のパッケージには、ブロックのポッチ数で難易度（1～8）が表示されており、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめるよう工夫されています。さらに、海外展開も積極的に行われており、世界中で愛されています。

関連商品としてナノブロックプラスがありますが、こちらはナノブロックとの互換性はありません。

ナノブロックのパーツ

ナノブロックのパーツは、同じブロック玩具であるダイヤブロックやレゴと比較して種類が少なく、よりシンプルな構成となっています。基本となるパーツの名称は以下の通りです。

1/2A：2×4ポッチ。ナノブロックの基本となる部品です。
1/2A2：2×8ポッチ。作品の骨組みに使用すると便利です。
1/2B：2×2ポッチ。作品作りのあらゆる場面で活用できます。
1/2C：1×2ポッチ。細かい部分の表現に最適です。
1/2D：1×4ポッチ。壁や羽などの平らな部分、生き物の足などの表現に適しています。
1/2E：1×1ポッチ。ナノブロックの最小部品で、柱や細かい部分の穴埋めに使用します。
1/2F：1×1ポッチ。1/2Eと同様に最小部品ですが、丸みを帯びている点が異なります。
1×2L
1/2P1010：10×10ポッチ。ミニコレクションシリーズに付属する展示用プレートで、初期製品には二重バネ構造がないものもあります。
1/2P2020：20×20ポッチ。情景コレクションシリーズに付属する展示用プレートで、ナノブロック最大のパーツです。
1/2BO-1：1×2ポッチ。凸型のパーツです。
1/2BO-3：1×3ポッチ。壁や羽などの平らな部分、生き物の足などの表現に適しています。
JO-C：作品に動きをつけることができる可動パーツで、JO-Dの受けとして使用します。
JO-D：作品に動きをつけることができる可動パーツで、球体部をJO-Cと組み合わせて使用します。
1×2JA
1×2JB

製品ラインナップ

ナノブロックには、さまざまなシリーズが展開されています。以下に主なシリーズを紹介します。

ベーシックシリーズ

数種類の色とパーツが同梱された基本セットです。

ミニコレクションシリーズ

動物や楽器などをモデルにしたコレクションアイテムです。展示用プレート(1/2P1010)が付属します。

2009年5月1日：発売開始
2012年6月30日：キャラクターコレクションシリーズ(NBCC-)が発売開始
2012年7月13日：昆虫シリーズ(IST-)、スポーツシリーズ(NBCB-)が発売開始
2013年10月25日：ポケモンシリーズ(NBPM-)が発売開始
2017年8月：ミニアニマルシリーズ(NBS-)が発売開始
2019年：キャラナノシリーズ(CN-)が発売開始

情景コレクションシリーズ

「机の上で世界旅行」をコンセプトに、世界中の主要観光名所をナノブロックで再現できるシリーズです。展示用プレート(1/2P2020)が付属します。品番（NBH-）を共有する製品も含まれます。

2014年6月28日：魂ネイションシリーズ(NBTN-)が発売開始
2014年10月31日：住人（ナノイド）シリーズ(NBI-)が発売開始

リアルホビーシリーズ

リアルなスケールでの作品作りが可能なシリーズです。一部製品はプラモデルメーカーの監修を受けています。

mamelog （マメログ）

1/2Aと1/2Bの単色部品が瓶詰めされた単色シリーズと、人形が付属するガールズギフトシリーズの2種類があります。

nanoGauge （ナノゲージ）

ナノブロックで組み立てる鉄道模型システムです。Nゲージの線路やコントローラーと互換性があり、車両の細かい再現のためにポッチのないフラットな新パーツを採用しています。

限定販売品・非売品

ナノブロックには、限定販売品や非売品も存在します。

ダイヤブロック・ファクトリー限定販売品

ダイヤブロック公式通販サイト、ダイヤブロック・ファクトリー限定で、戦国武将シリーズが展開されています。

東京ディズニーリゾート限定販売品

東京ディズニーリゾート（TDR）でのみ購入できる製品です。東京ディズニーランド（TDL）限定、東京ディズニーシー（TDS）限定の製品があり、TDR内の商業施設ボン・ヴォヤージュではどちらも購入できます。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン限定販売品

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）でのみ購入できる製品です。

nanoblockでつくる 日本の世界遺産

朝日新聞出版が発行する分冊百科です（2019年1月8日創刊）。

その他の限定販売品

鉄道シリーズやドラゴンクエストシリーズなどがあります。

非売品

販促キャンペーンなどで配布された非売品や付録があります。ナノブロックミュージアムの付属品や、室町スピード印刷グリーティングカードの付属品などがあります。

また、タカラトミーとのコラボレーション商品「nanoblock motion」は、チョロQサイズの小型シャーシにナノブロックで車体を組み立て、スマホやタブレットで操作できる商品で、日本おもちゃ大賞2014ハイターゲット・トイ部門優秀賞を受賞しました。

ライセンス商品

スピーカー、お風呂スピーカー、腕時計、目覚まし時計、掛け時計、スケジュール帳など、ナノブロックをモチーフにしたライセンス商品も多く存在します。これらの商品では、実際にナノブロックでデコレーションして楽しむことができます。

ナノブロックストア

ナノブロック専門ストアでは、ストア限定アイテムや、店内で作成できるコーナーがあります。東京ソラマチ店は、2011年5月22日に開業した第1号店です。

ナノブロックアワード

一般参加型の作品コンテストで、さまざまな部門が用意されており、規定に沿ったオリジナル作品を写真で投稿します。優秀作品にはナノブロック製品が贈られます。

募集部門の例

nanoblockのある風景：身近な風景の中に置いたナノブロックの写真を競う部門。
Under 200pcs：200ピースという限られた部品数で作品を作り上げる部門。
NO LIMIT!：ピース数無制限のオリジナル作品で競う部門。
Something to eat (drink)：ナノブロックで食べ物や飲み物を表現する部門。
Something to wear：ナノブロックで着る物を表現する部門。
Chinese Zodiac 2013：2013年の十二支である巳（ヘビ）をテーマにしたオリジナル作品で競う部門。
Decoration：ナノブロック商品や他のものに、ナノブロックを足してデコレーションをする部門。
2014年干支（午）：NBC-036もしくはNBC-102を組み替えるか、ナノブロックを足して新しい作品を生み出す部門。

ナノブロックは、その小さなサイズとシンプルな構造ながらも、無限の創造性を引き出すことができる魅力的な玩具です。コレクションアイテムとしてはもちろん、オリジナルの作品作りを楽しむこともできるため、幅広い世代に支持されています。

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