ノエビア

株式会社ノエビアについて

概要

株式会社ノエビア（NOEVIR Co.,Ltd.）は、兵庫県神戸市中央区に本社を構える日本の化粧品メーカーです。1964年に創業し、2011年からは持株会社体制に移行し、現在はノエビアホールディングスの完全子会社となっています。

創業者は大倉昊氏であり、彼は大阪で航空機部品の輸入貿易を手掛ける会社を設立しました。1971年には西ドイツから薬草化粧品の輸入販売を開始し、1978年にはノエビアという社名に変更し、自社ブランド化粧品の製造販売も始めました。

ノエビアの主な販売チャネルは訪問販売や通信販売で、デパートなどへの出店は行っていません。特に人気のある製品「ノエビア505」は、化粧水、乳液、クリームのセットで6万円という高価格帯にも関わらず、希少性から多くの顧客に支持されています。低価格帯の商品は、グループ会社の常盤薬品工業が「SANA」ブランドとして展開していますが、若年層向けの商品は見受けられません。

研究拠点と製造

滋賀県東近江市や北海道増毛町には植物の研究拠点があり、増毛町には東京ドーム150個分の広大なパイロットファームが設けられています。ここでは高品質な原料の栽培や開発に努めており、ノエビアの製品のクオリティを支えています。2002年には、栄養補助食品メーカーである常盤薬品工業を傘下に加えることで、製品ラインナップの拡充を図りました。

会社の沿革

ノエビアの歴史は、1964年の創業から始まります。1971年に株式会社へ改組された後、1988年には株式を公開し、2002年には常盤薬品工業を子会社化しました。2004年にはジャスダック証券取引所に上場を果たし、2007年には東京証券取引所2部に上場しましたが、2011年には上場を廃止し、ノエビアホールディングスの完全子会社となりました。

ノエビアは上場の際、ブランドロゴの改訂を行い、商品ブランドのさらなる強化を目指しました。その後、東証1部に指定銘柄として承認されたり、特定のプロスポーツチームの命名権を取得したりするなど、積極的にブランドを展開しています。

マーケティングとCM

1987年から放送された「コスメティック・ルネッサンスシリーズ」のCMでは、美人画イラストやアレンジされた楽曲が使用され、特に印象深いものでした。また、創業当初の航空機関連の背景を反映し、ビジネスジェットの女性機長が主演するCMも多く放送され、「働く女性は美しい」というメッセージを打ち出しています。

今まで多くの有名なテレビ番組やラジオ番組のスポンサーを務めてきたノエビアですが、2023年1月現在、その提供番組は存在しません。

現在と今後の展望

ノエビアは国際基準の製品を提供することに力を入れ、化粧品製造においてはISO22716の認証を取得しました。今後も商品開発を進めつつ、より多くの顧客層に支持されるブランドを目指して成長を続けていくことでしょう。ノエビアは、その高品質な製品と独自のマーケティング戦略によって、化粧品業界でのブランド力をさらに高めていくことを目指しています。

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