ハヌマーンと5人の仮面ライダー

タイ映画『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』

1975年3月15日にタイで公開された映画『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』（原題：หนุมานพบ 5 ไอ้มดแดง）は、特撮テレビドラマ『仮面ライダーシリーズ』に基づいた作品です。ただし、これは東映の公認作品ではなく、配給権を取得したものの新撮と編集を無断で行ったため、日本では正式に公開されていません。

この映画は、チャイヨー・プロダクションが手掛けた『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の続編でもあります。映画の内容は、東映の別作品『五人ライダー対キングダーク』や『仮面ライダーV3対デストロン怪人』の映像素材を利用したもので、タイで新たに撮影されたシーンが組み込まれています。特に、主人公であるハヌマーンの登場シーンは前作からの流用が見られます。

物語のあらすじ

物語は、G.O.Dの大首領であるキングダークが、生きのいい女性の血を手に入れられずに苦悩している場面から始まります。彼は、自身の手下たちに女性をさらわせようと試みますが、仮面ライダーたちの妨害に遭います。この状況を打破するため、キングダークは異世界から助っ人を呼び寄せることにしました。

その助っ人として選ばれたのは、かつてハヌマーンに打ちひしがれ、死に至らしめられた仏像泥棒です。キングダークによって蘇らされたこの泥棒は、ヴィルッド博士を攫い、仮面ライダーたちと戦うための新たな怪人を作り出させます。この怪人の名は「コウモリフランケン」です。

物語が進む中、コウモリフランケンを始めとした再生した怪人たちがライダーたちと激闘を繰り広げます。彼らは一時的に危機に陥るも、ハヌマーンの助けを受けて逆襲を果たします。さらに、フィナーレには巨大化したキングダークとの壮絶な対決が待ち受けています。

主な登場人物

• - ハヌマーン：仮面ライダーたちを支援する神秘的な存在。彼は、自身の超能力でライダーたちを蘇らせ、再度戦いに挑む手助けをします。
• - 仮面ライダーたち：本郷猛、結城丈二、風見志郎など、5人のライダーが活躍します。それぞれの異なる能力を生かし、様々な形で敵に立ち向かいます。
• - キングダーク：物語の villain。彼は女性の血を求める邪悪な存在で、終盤では巨大化してライダーたちに立ち向かいます。
• - ヴィルッド博士：仏像泥棒に囚われる科学者で、怪人の製造に手を貸すことになりますが、ライダーたちに助けられます。
• - 仏像泥棒：キングダークによって復活した人物で、強力な怪人として復活を果たします。

結論

『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』は、特撮ファンにとっても新たな魅力を提供する作品です。仮面ライダーシリーズのエッセンスが詰まったこの映画は、タイ文化と日本の特撮作品のコラボレーションとして、独特の魅力を持っています。仮面ライダーたちとハヌマーンがどのように力を合わせて邪悪な存在に立ち向かうのか、その内容は見る者を引き込みます。この作品は、非公式ながらも仮面ライダーシリーズのファンにとっては一見の価値があります。

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