バルボラ・クレイチコバ

バルボラ・クレイチコバ

バルボラ・クレイチコバ（Barbora Krejčíková, 1995年12月18日生まれ）は、チェコのブルノ出身のプロテニス選手です。178センチの身長と62キロの体重を持つ右利きの選手で、バックハンドは両手打ちです。過去にWTAツアーでシングルスで8勝とダブルスで19勝を挙げ、WTAランキングではシングルスで最高2位、ダブルスで1位を達成しています。

彼女は特にダブルスにおいて卓越した才能を発揮しており、カテリナ・シニャコバとペアを組むことでキャリア・スーパースラムを達成しました。2021年の全仏オープンでは、シングルスとダブルスの両方で優勝し、21年ぶりの単複制覇を成し遂げました。また、2020年東京オリンピックにおいては女子ダブルスで金メダルを獲得しました。

来歴

クレイチコバは6歳の時にテニスを始め、ジュニア時代には2013年の全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンジュニアダブルスで同じくチェコのカテリナ・シニャコバとパートナーを組み優勝しました。シニア大会では2016年全仏オープンのダブルスで、第1シードのマルチナ・ヒンギスとサニア・ミルザの組を破り、ベスト4進出を果たしました。 2018年には全仏オープン女子ダブルスで初のグランドスラムタイトルを獲得し、さらにウィンブルドンでも優勝しました。この成功により、2018年10月にはダブルスで1位のランキングを記録しました。

その後、2019年と2020年にはグランドスラムのベスト4に進出しましたが、2021年には全豪オープンで初めて決勝に進出し、その後全仏オープンで見事に復活してタイトルを獲得しました。また、同年の全仏オープンではダブルスも制覇し、単複同時優勝を達成する快挙を成し遂げました。

その他の成績

クレイチコバはシングルスにおいては最初のグランドスラム出場で、2018年全仏オープンの予選を突破しシングルスに初参加しましたが、1回戦でカロリナ・プリスコバに敗れました。次に出場した2020年全豪オープンでは初勝利を挙げ、全仏オープンでは4回戦に進出しました。 2021年にはドバイ・テニス選手権でブレイクスルーを達成し、WTA1000の決勝進出を果たしましたが、決勝では敗れ準優勝となります。その後、5月のストラスブール国際大会でシングルス初のタイトルを獲得し、全仏オープンのセミファイナルへ進出しました。

全仏オープンを制したことで一気に名声を高め、その年のウィンブルドン初参戦では4回戦まで進み、全米オープンでは第8シードに選ばれ、ベスト8進出を果たしました。ランキングでは、彼女のキャリアの中で最高の5位に昇進しました。

結果と影響

バルボラ・クレイチコバは、これまでのWTAツアーにおいてシングルスで13回決勝進出し8回の優勝を果たし、ダブルスでも30回の決勝進出で19回の勝利を収めています。彼女はテニス界において新たな時代を築きつつあり、今後の活動に期待が寄せられています。

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