バーニングフォース

『バーニングフォース』とは

『バーニングフォース』(BURNING FORCE)は、1989年10月にナムコから登場した疑似3Dシューティングゲームです。このゲームはナムコが開発したSYSTEM IIの第7弾として業務用アーケードに先行し、後にメガドライブなどの家庭用ゲーム機にも移植されました。また、2009年にはWiiのバーチャルコンソールとして、2023年にはPlayStation 4|PlayStation_4およびNintendo Switch版も配信されました。アーケード版は、ゲーム誌『ゲーメスト』の1990年度の企画「第4回ゲーメスト大賞」でベストVGM賞7位を受賞した功績も持っています。

ゲームの基本システム

『バーニングフォース』は、擬似3Dグラフィックを使用したシューティングゲームで、第三者視点（TPS）のチェイスビューで展開されます。プレイヤーはエアバイクとエアプレーンを操作し、西暦2100年の宇宙時代におけるパイロットの卒業試験を模した全6ステージに挑むことになります。各ステージには午前、午後、夜、明け方の時間帯が設定されており、主にエアバイクを使用して午前と午後の実戦訓練を行い、夜間にはエアプレーンでボス敵を倒します。明け方のステージはボーナスステージで、得点ボールを集めることでパーフェクトボーナスが得られます。

操作とステージ構成

全6ステージの中で、特に6日目は難易度が高く、エアプレーンを操縦して宇宙での実戦を繰り広げます。プレイヤーは8方向レバーと2つのボタン（ショットとボム）で自機を操作しますが、エアバイクとエアプレーンでは操作方法に違いがあります。エアバイクは左右の移動、エアプレーンは上下も含む移動が可能です。特筆すべきは、全6ステージ中の最終ステージがコンティニュー不可となっているため、ゲームオーバー時は最初からの再挑戦を強いられます。

アイテムとパワーアップ

ゲーム中に散らばるアイテムを取得することで、自機をパワーアップさせることができます。例えば、ショット系アイテムには敵を貫通する「レーザー」や、幅広く攻撃できる「ワイドレンジ」があり、ミサイル系アイテムも充実しています。これにより、プレイヤーは戦術的に攻撃を行うことが可能です。また、3日目以降の特定条件を満たすことで、裏面へ突入することができ、この裏面では攻撃が激化する代わりにスコア倍率が上昇します。

ストーリーとキャラクター

ゲームの舞台は、環境保護と宇宙生活を学ぶ「地球大学」。主人公の天現寺ひろみは、この大学でパイロット志望としての卒業試験を受けることになり、彼女の搭乗するエアバイク「SIGN DUCK」を駆って試験に挑戦します。各キャラクターにはそれぞれ背景があり、例えば教官であるミス教子はボス戦前に弱点を教える役割を担っています。

移植版の進化

家庭用ゲームに移植された際、特にメガドライブ版ではオリジナルと比べて全体的なスケールダウンが見られ、音楽やゲームバランスも調整されています。Wii版ではストック数の設定が行えるようになり、最新のアーカイブス版では難易度やゲームスピードの調整機能が追加され、現代のプレイヤーにも配慮されています。

音楽と評価

ゲームの音楽は、ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVOL.2としてリリースされ、多くのファンに支持されています。特にアーケード版は高評価を得ており、メガドライブ版でも臨場感あるグラフィックと操作性が評価されていますが、原作との違いには注意が必要です。関連作品としては、ゲーム内音楽が使用された他ゲームがあり、長年に渡ってファンから愛されてきた作品です。

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