パオロン

パオロン（PAOLON）

概要

パオロンは、日本プロ野球チーム中日ドラゴンズのマスコットキャラクターで、2000年に初めてファンの前に姿を現しました。その名前は、中国語で「宝龍」と読まれる言葉から来ており、チームのマスコットとして非常に人気があります。パオロンは、その愛らしい風貌とキャラクターで、観客に癒しをもたらす存在となっています。

外見と特徴

パオロンは、同球団のマスコットであるシャオロンを元にしているとされていますが、実際にはいくつかの点で異なります。特徴としては、彼の肌はピンク色で、体型は丸っこく、手足は短いことが挙げられます。さらに、小さな角や尻尾、足のサイズも小さく、愛らしい容姿が魅力となっています。彼の頭には白い毛が生えており、見た目が非常にユニークです。性別は不明ですが、ファンや球団からは「パオちゃん」と呼ばれることが多く、女の子キャラとして愛されています。

初めての登場時にはシャオロンの妹として紹介されていましたが、後にシャオロン自身の発言により、パオロンは友達であることが明かされています。このようにパオロンとシャオロンの関係は、少し複雑であることが多くのファンに愛される要因となっています。

ユニフォームと背番号

パオロンは、基本的に中日ドラゴンズのホーム用ユニフォームを着用していますが、特別なイベントでは浴衣を着ることもあります。彼の背番号は、2000年の登場年と同じ番号であり、この背番号が一度も変更されていないのは、ドラゴンズのマスコットの中でパオロンだけです。

パフォーマンスとユーモア

ナゴヤドームでは、パオロンはシャオロンと共に行動することが多いですが、他の球場に行くときは一緒にいないこともあります。他のマスコットたちとの交流では、特に北海道日本ハムファイターズのマスコットB・Bとの掛け合いが有名です。B・Bがパオロンを転がすことは恒例行事となっており、これを「パオロンコロコロ」と呼んでいます。このようなユーモラスな演出は、観客を楽しませるだけでなく、パオロンの人気を高めています。

ダンスパフォーマンス

パオロンはダンスが得意であり、イニング間に行われるチアドラゴンズのパフォーマンスには欠かせない存在です。彼は、非常に小気味良くダンスを踊ることで知られ、他のマスコットたちと一緒に盛り上げようとしています。ただし、足が遅いため、他の演技者よりも先に退避することが多く、特に地方遠征の際には、プレイボールに間に合うように急いで戻る姿が見られることが多いです。

趣味と食べ物

食べることが大好きなパオロンは、特にみたらし団子やおにぎり、饅頭、そしてスイカが好物です。食べ歩きも趣味とされ、その姿がファンに愛されています。

スペシャルエピソード

パオロンは、特に2007年から2009年にかけて中日は在籍していた李炳圭選手との関係が良好で、試合前によく会話している様子が見られました。彼は李選手との交流を深めるために、ハングルの勉強をするなど努力していました。李選手の退団後も、彼との思い出を大切にしながら、その思いをSNSで発信したりしている様子が伺えます。

誕生から現在までの主な出来事

• - 2000年: ドアラ、シャオロンに続く第三のマスコットとして登場。
• - 2004年: ユニフォームの新調に伴い、他のマスコットの背番号が変更。
• - 2005年: プロ野球交流戦の開始により、遠征にも参加するようになる。
• - 2007年: パオロンが主役の「パオロンデー」を初開催。
• - 2010年: 特注ユニフォームを披露。
• - 2010年: ツイッターを開始、ソーシャルメディアをいち早く活用。
• - 2012年: ユニフォームを従来のホーム用に戻す。

このようにパオロンは、登場から現在に至るまで独自のキャラクター性とストーリーを持った、愛されるマスコットとして活動を続けています。

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