パルチザン・ベオグラード

パルチザン・ベオグラード

パルチザン・ベオグラード（Partizan Belgrade）は、1945年に設立されたセルビア・ベオグラードを拠点とするサッカークラブです。このクラブは、総合スポーツクラブであるJSDパルティザンの一部として機能しており、バスケットボール部門も存在します。設立以来、パルチザンはセルビアサッカーの中で重要な役割を果たしており、多くのファンに親しまれています。

歴史と成績

パルチザン・ベオグラードの歴史は、1945年に遡ります。当初、ユーゴスラビア人民軍に属し、スタジアムもその名称を使用していましたが、1950年代には独立を果たしました。創設時のユニフォームは青と赤でしたが、1958年に黒と白に変更されました。この変更は、当時のJSDパルティザン会長であったフラニョ・トゥジマンの影響によるもので、対抗クラブであるレッドスター・ベオグラードの色からの脱却を図った結果です。

パルチザンはリーグ戦において27回の優勝を誇り、カップ戦でも11回のタイトルを獲得しています。また、1992年以降のセルビア・スーペルリーガでは、常にレッドスターと激しい競争を繰り広げており、両者の強力な存在感は今も変わりません。

国際舞台でも、パルチザンは卓越した成果を上げています。特に、1965-66シーズンにチャンピオンズカップ決勝に進出したのは大きな影響を持っており、ユーゴスラビアのクラブとして初めての快挙でした。さらに、2003-04シーズンにはチャンピオンズリーグのグループリーグにも進出を果たしています。近年では、2016-17シーズンにUEFAからの大会参加禁止処分を受けたものの、国内リーグでは引き続き成功を収めています。

サポーター

パルチザンのサポーターは「パルティザノヴァツ」と称され、熱狂的な応援が特徴です。特に、レッドスターとの伝統的な対戦であるヴェチティ・デルビは、両チームのサポーターが熱くなり、時には暴力沙汰にまで発展することがあります。この試合はセルビアサッカーのハイライトとされ、極めて重要な対決として位置づけられています。スタジアムはスタディオン・パルティザンと呼ばれ、レッドスターのスタジアムとは近い距離にあります。

現在の状況

最近では、2022年にサヴォ・ミロシェヴィッチが監督に就任し、チームのさらなる発展を目指しています。パルチザンの選手層は多様であり、若手選手の育成にも力を入れています。特に、セルビアリーグのFKテレオプティクがリザーブチームとして機能しており、ここから多くの若手選手がトップチームに昇格しています。

国際大会への参加では一時的な制約もありましたが、パルチザンは強い競争力を維持しており、今後の成長に期待が寄せられています。公式ウェブサイトやSNSでの情報発信も活発に行われており、世界中のファンとつながる機会を増やしています。

このように、パルチザン・ベオグラードはセルビアのサッカー界において重要な地位を占めるクラブであり、クラブの歴史や理念は今なお多くのサポーターの心をつかんでいます。

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