パルテノン多摩

概要

パルテノン多摩（パルテノンたま）は、東京都多摩市にある文化施設で、「多摩市立複合文化施設」という正式名称を持ちます。この施設は多摩ニュータウンや多摩センターのシンボルであり、1987年 10月31日に開館しました。設計は曽根幸一氏が手掛け、米米CLUBによる杮落としで華々しくスタートしました。

この施設は多摩センター駅から続く「パルテノン大通り」の終点に位置しており、訪れる人々にとっての文化の拠点となっています。愛称は公募によって決定され、丘の上に建つこの建物がギリシャのパルテノン神殿に似ていることから名前が付けられました。地域の人々にとっては、芸術家やミュージシャン、劇団などが行う多彩な公演を楽しむ場であり、また市民自身が発表する機会も多く設けられています。

施設の特徴

パルテノン多摩は、本格的な大・小ホールや展示スペースを備えています。主な施設には以下が含まれます。

- 大ホール: 定員1129席（車椅子席25席）で、コンサートや演劇、映画上映など多様なイベントが開催可能です。
- 小ホール: 定員265席（車椅子席4席）で、小規模な公演やイベントに適しています。
- オープンスタジオ: 110人まで収容可能で、さまざまなアート活動に利用されています。
- 市民ギャラリー: 地元アーティストによる展示が行われます。
- リハーサル室および練習室: 合計で複数の部屋があり、アーティストや団体のリハーサルに利用されます。
- 会議室: 大小さまざまな会議の用途に応じた部屋が揃っています。
- 各種ラボ: クリエイティブラボ、キッチンラボ、クラフトラボなど、創造的な表現を支援するための設備があります。
- こども広場OVIVE: 子どもたちが楽しめるスペースも設けられています。
- ロビー: 施設に訪れる人々が集う場所です。

さらに、1988年から2005年まで毎年4月に開催されていた「パルテノン多摩小劇場フェスティバル」は、小劇場演劇の振興や若手劇団の発掘を目指した重要なイベントでした。このように、パルテノン多摩は地域文化の発展に寄与しており、その活動には多くの市民が参加しています。

改修と現在の活動

2018年12月からは老朽化に伴う大規模改修が始まり、大ホールの工事が行われました。このため2020年4月から約2年間にわたり、施設は全面的に休館となりました。しかし、2022年3月27日にプレオープンし、その後7月1日にグランドオープンを迎えることができました。これにより、地域の人的資源や文化活動を支える場としての役割が続けられています。

結論

パルテノン多摩は、ただの文化施設ではなく、多摩市の文化的発展の象徴とし、多様な芸術活動が行える場所です。地域住民が参加しやすいイベントが多く、文化とコミュニティが融合する重要な拠点として、今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

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