ファナック

ファナック株式会社

ファナック株式会社（FANUC CORPORATION）は、日本を代表する電気機器メーカーであり、工場の自動化に特化した技術力を誇ります。特に工作機械用CNC装置では、世界のシェアで約50%を占有し、国内市場でも約70%のシェアを持っています。さらに、産業用ロボットについても、約20%のシェアで世界トップの位置にあり、安川電機やABBグループ、クーカと共に世界の主要なロボットメーカーとして知られています。

本社と施設

ファナックの本社は山梨県南都留郡忍野村にあり、富士山の麓に位置しています。この広大な敷地には、研究所や生産工場、厚生施設が集まっており、企業の機能が一体として運営されています。歴史的には、古河グループに属していましたが、現在は独立した企業として活動を展開しています。

沿革

1956年に日本初となるNC（数値制御）装置とサーボ技術の開発に成功。その後、1972年に富士通の計算制御部門から独立しファナックとして新たにスタートを切りました。1982年には社名をファナック株式会社に変更し、急速に成長を遂げていきます。さらに、1986年には昭和天皇が本社を訪問し、その注目度が高まります。また、198x年代から1990年代には、世界中に現地法人を設立し、グローバルな展開を進めました。

技術と製品

ファナックは、CNC装置に加え、産業用ロボット、モーター、レーザー装置を主力製品としています。特に、サーボモータとCNCを一体で提供することで、制御精度の向上や市場での強力な競争力を確保しています。また、「壊れない」「故障の予知ができる」といった高い信頼性が特徴で、製品の全寿命にわたっての保守体制を整えています。

CNC装置

CNC市場での優位性に加え、ファナックは特許総合力においても評価されています。競合企業としては、ドイツのシーメンスや三菱電機が挙げられます。

産業用ロボット

ファナックのロボット技術は、特にアーク溶接やパレタイジングに強く、各種サイズの機種をラインアップ。知能ロボットの投入によって、セル生産システムなどの新たな価値を生み出しています。

FIELD System

2016年からは、IoTプラットフォーム「FIELD System」を開始。これにより製造業向けのデータ解析やリアルタイムでの学習共有が可能となりました。

組織体制

ファナックは、経営統括本部、研究統括本部、FA事業本部、ロボット事業本部のように、各部門を分化した形で運営されています。また、サービスを提供するために全国各地に支社やサービスセンターを設置するなど、顧客サポートを強化しています。

社名とシンボル

もう一度検索