ABBグループ

ABBグループについて

ABBグループ（旧Asea Brown Boveri）は、スイスに本社を置く多国籍企業であり、世界中で100カ国以上にわたってビジネスを展開しています。1988年にスウェーデンのアセア社とスイスのブラウン・ボベリ社が合併して成立しました。ABBは、エネルギー関連の電力業界や重電、重工業に強みを持つ企業であり、その技術力とイノベーションで知られています。

事業部門

ABBは、主に以下の4つの事業部門に分かれています。

1. エレクトリフィケーション事業本部: 送電や配電、発電所関連の製品やサービスを提供します。
2. インダストリアル・オートメーション事業本部: 工業や商業分野向けの自動化システムを中心とした各種製品、システム、ソフトウェア、サービスを展開しています。
3. モーション事業本部: 世界最大のドライブとモータのサプライヤーとして、機械式パワートランスミッションやデジタルパワートレインソリューションなどを提供します。
4. ロボティクス＆ディスクリート・オートメーション事業本部: 高付加価値なロボティクスや工場の自動化ソリューションに特化しています。

ABBは、世界の4大産業用ロボットメーカーに数えられるだけでなく、低圧産業用モータでも世界トップの地位を誇り、プロセス制御分野においても重要なプレイヤーです。

沿革と主な出来事

ABBの歴史は深く、1890年にはスウェーデンでアセア社が設立され、1891年にスイスでブラウン・ボベリ社が設立されました。この2社が1988年に合併したことでABBが誕生しました。その後も、ABBは数々の重要な買収や事業再編を経て成長を続けています。たとえば、1989年にはアメリカのウェスティングハウス社の変電部門を取得し、2001年にはニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。また、近年では、様々な企業との合併や買収を通じて、技術力の強化や新市場への進出を図っています。

日本法人とその他の関連情報

ABBの日本法人である「ABB株式会社」は、東京の大崎に本社を設けており、関西支店や愛知県豊田市の名豊事業所など、国内に複数の事業拠点を持っています。日本市場においても、ABBは多岐にわたる事業を展開しており、ターボシステムズユナイテッドやABB日本ベーレー、日立ABBHVDCテクノロジーズ株式会社などのグループ会社を有しています。

さらに、ABBは「ターミネーター4」などの映画にもその産業用ロボットを提供し、またフォーミュラEの公式スポンサーでもあることから、その存在感は映画やスポーツの分野にも広がっています。

まとめ

ABBグループは、電力と重工業における豊富な知識と経験を元に、持続可能な未来の実現に向けて様々な技術革新に取り組み続けています。これにより、産業界全体の発展と人々の生活の質の向上に寄与している企業です。

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