ファブリカ・ダルミ・ピエトロ・ベレッタ

ファブリカ・ダルミ・ピエトロ・ベレッタ（ベレッタ社）

ファブリカ・ダルミ・ピエトロ・ベレッタ（伊: Fabbrica d'Armi Pietro Beretta）は、イタリアを代表する銃器メーカーです。本社はイタリア北部のブレシア郊外、ガルドーネ・ヴァル・トロンピアに位置しています。200年以上の歴史を持つ老舗企業のみが加盟を許される国際組織、エノキアン協会にも名を連ねています。

現在では、拳銃、ライフル銃、短機関銃、散弾銃など、多岐にわたる銃器を製造しており、軍用、警察用、民間用、競技用として世界各国で幅広く使用されています。また、フィンランドの小銃メーカーであるSAKO社、およびその傘下のティッカ社を買収し、グループ企業としています。

歴史

ベレッタ社の公式な設立は1680年とされていますが、ベレッタ家はそれ以前から銃器の製造に携わっていました。現存する最古の記録としては、1526年にヴェネツィア共和国がマエストロ・バルトロメオ・ベレッタ（「マエストロ」は親方を意味する敬称）に対し、マスケット銃を注文したというものが同社に保管されています。

ピエトロ・ベレッタ（1791年 – 1853年）は、ベレッタ社の中興の祖として知られています。彼は生産設備を近代化し、軍用・民間用市場で成功を収めました。

第一次世界大戦中には、ピストル不足に悩むイタリア軍からの要請を受け、M1915を開発。これを機に、ベレッタ社はイタリア最大の拳銃メーカーへと成長しました。

1934年には、M1934がイタリア軍の制式拳銃として採用されます。第二次世界大戦中にはイタリア軍に武器を供給しましたが、イタリア政府の降伏後、一時的にドイツに接収されました。終戦後、残された部品を集めてM1934の生産を再開しています。

1956年のメルボルンオリンピックのクレー射撃競技において、ベレッタ社の銃が初めて金メダルを獲得しました。以降、オリンピックや世界選手権などの主要な射撃競技会で数多くのメダルを獲得しています。

1985年には、アメリカ陸軍がコルトM1911A1の後継拳銃として、ベレッタ92FをM9として正式採用しました。

主要製品

ベレッタ社は、以下のような幅広い銃器を製造しています。

拳銃

リボルバー モデル1
M1915
M1934
M1951
21ボブキャット
3032 トムキャット
950 ジェットファイア
ベレッタ 70
84
90
92
93R
8000 クーガー
ベレッタ9000S
Px4 Storm
90-TWO
ベレッタ ナノ
ベレッタ ピコ
APX

短機関銃

ベレッタ Model1918
ベレッタ Modello 1938A
ベレッタ M3
ベレッタ M12
ベレッタ Mx4
ベレッタ PMX

小銃

BM59
AR70
SC70
SCP70
SCS70
AR70/90
AR70/90S
SC70/90
SCS70/90
Rx4 Storm
Cx4 Storm
ARX160
モデル500

散弾銃

A300
A400
AL390
AL391
M1200FP
M1201FP
AL391・エクストリーマ2
M1301
M2
M3PBeretta M3PM3P
シルバーピジョン
S56
S58
S682
DT-10
S2
SO 5 グランプリ
Tx4・ストーム

機関銃

ブレダM37重機関銃
AR70/78 LMG
AR70/90 LMG
MG42/59(ラインメタルMG3のライセンス生産）

その他

タクティカルペン
TKX テーパード

関連項目

同族経営
老舗
エノキアン協会

外部リンク

Beretta Italia - 本国公式サイト
Beretta International - 英語版公式サイト
Beretta USA - USA版公式サイト
* Beretta Japan - 日本版公式サイト

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