フィナンシェ

フィナンシェとは

フィナンシェは、フランスを代表する焼き菓子の一つで、バターケーキの一種です。その起源は17世紀にまで遡り、ナンシーの聖母訪問教会の修道女によって作られたとされています。当時は「ヴィジタンディーヌ」と呼ばれていました。

フランス語の発音では「フィナンシエ」に近いとされています。

名前と由来

フィナンシェとは、フランス語で「金融家」や「金持ち」といった意味を持ちます。この名前の由来にはいくつかの説があります。

金塊説: フィナンシェの独特な台形の形が、金塊に似ているためという説です。この形は「フィナンシエ型」と呼ばれ、伝統的に用いられています。
金融街説: パリのサン＝ドゥニ通りの菓子職人ラヌが考案し、パリ証券取引所周辺の金融街で人気を博したためという説です。

特徴

フィナンシェは、以下の材料を混ぜて焼き上げます。

アーモンドパウダー: 小麦粉と同量か、それ以上使用します。
卵白: 全卵ではなく、卵白のみを使用します。
ブール・ノワゼット: 焦がしバターを使用します。
砂糖

これらの材料を混ぜ合わせ、フィナンシェ型に入れて焼き上げます。

特徴的な風味は、焦がしバター（ブール・ノワゼット）とアーモンドの香ばしさです。この風味が、紅茶との相性を良くしています。

フィナンシェとマドレーヌの違いは、卵の使い方にあります。フィナンシェは卵白のみを使用するのに対し、マドレーヌは全卵を使用します。

バリエーション

伝統的なフィナンシェ以外にも、さまざまなバリエーションが存在します。

抹茶フィナンシェ: 抹茶の風味を加えたもの。
チョコレートフィナンシェ: チョコレート風味のもの。
* 丸型フィナンシェ: 台形ではなく、丸い形をしたもの。

これらのバリエーションは、フィナンシェの魅力をさらに広げています。

フィナンシェは、その上品な味わいと、見た目の美しさから、贈り物としても人気があります。ティータイムのお供に、ぜひ味わってみてください。

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