フォーダム大学

フォーダム大学について

フォーダム大学（Fordham University）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州に位置する名門の私立大学で、イエズス会の伝統を継承しています。1841年にセント・ジョンズ・カレッジとして設立され、その後1846年にニューヨーク州から正式に認可を得ました。この大学は、ケンタッキー州のセント・メリーズ・カレッジなどから招かれたイエズス会の教員によって、教育が行われてきました。

1897年にセント・ジョンズ・カレッジからフォーダム大学へ名称変更を行い、現在のような教育機関へと発展しました。なお、1969年以降、大学の理事会は非聖職者が多数を占めるようになり、より広範な視点での運営が行われています。

フォーダム大学は、ニューヨーク市ブロンクス区のローズ・ヒル地区に本部キャンパスを構えており、ブロンクス公園の近くに位置しています。それに加えて、マンハッタンのリンカーン・センターやウェストチェスター郡のハリソン町にもキャンパスがあります。特に、ローズ・ヒルキャンパスは、大学の伝統や文化が色濃く残る場所とされています。

大学の学部には、教養学部の他に経営学部と芸術学部があり、約8,000人の学部生が在籍しています。芸術学部では、特に舞台芸術学科が高く評価されています。また、大学院には文理学、経営学、教育学、法学、宗教学、社会科学の6つの研究科があり、修士・博士課程の学生は合わせて約7,000人に達しています。フォーダム大学は、学問の質も高く評価されており、2017年にはU.S. News & World Reportの全米大学ランキングで61位にランクインしました。さらに、世界的な芸術と人文科学のランキングでも195位となっており、その学びの場としての地位を確立しています。

また、フォーダム大学には4年制の男子大学進学予備高校も存在しており、この学校は1972年に大学とは独立した組織となりました。本部キャンパスの北西に位置する校舎は、新しい教育環境を提供しています。

卒業生には多数の著名人がいます。例えば、女優のテイラー・シリングやアマンダ・サイフリッド、俳優のアラン・アルダなどがその一例です。また、政治の世界でも影響力のある人物が多く、アンドリュー・クオモ元ニューヨーク州知事や、ドナルド・トランプ元大統領もこの大学の出身です。さらに、スポーツやビジネス界でも成功した卒業生が多く、例えばNFLヘッドコーチのヴィンス・ロンバルディやゼロックス社元CEOのアン・マルカヒーがいます。

フォーダム大学はその学問的な厳しさと多様性から、今なお多くの学生にその門戸を開いています。大学の伝統や今後の方向性に対する期待は高く、今後も新しい世代のリーダーを育成していくことでしょう。

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