ブルーマーメイド

ブルーマーメイド（Blue Mermaid）

ブルーマーメイドは、津軽海峡フェリーが運航するカジュアルクルーズフェリーで、その独特なデザインと快適な空間で知られています。2014年4月16日に就航し、ブルードルフィン2（旧名：ブルードルフィン）が引退した後、次の船として位置付けられています。

船の概要

ブルーマーメイドは、在来船の改造ではなく新たに建造された船であり、津軽海峡フェリーの青函航路で初めての新造船として話題になりました。2023年10月2日からは、新しい室蘭-青森航路への転属が行われ、2025年3月から4月には川崎近海汽船のシルバーブリーズの定期点検期間中に苫小牧-八戸航路で代船として運航される予定です。2025年8月には「ブルーグレイス」という新造船が室蘭-青森航路に投入されるため、再度青函航路に戻ることが計画されています。

設計と性能

このフェリーは、機関が1機1軸構成という珍しい設計を採用しています。船首はバルバスバウという形状で、船尾は通常の形状をしています。操船性を高めるため、バウスラスタとスタンスラスタを搭載し、低速時の操縦を容易にするために最大舵角が45度のマリナー舵を採用しています。車両ランプは船首、船尾、および右舷の船首部に設けられており、3層構造の車両甲板が船内のスロープを通じて連携しています。

船内の設備

船内は主に2層に分かれており、上層にはスイートとコンフォートの客室、下層にはビューシートやスタンダードの客室などが配置されています。また、車両甲板には直通エレベーターが設置されており、バリアフリーにも配慮されています。

東日本大震災の教訓を受け、災害支援に対応できる設備が整っています。具体的には、ショアランプドアやストレッチャー搬入対応のエレベーター、医療用途のためのドクタールームが含まれています。2024年1月から3月にはリニューアルが実施され、トラック運転手のプライバシー向上のために1人用個室が新設される予定です。

客室の種類

上層階
- スイート：バス・トイレ付きの2名定員のツインルーム（7室）
- コンフォート：マットレス付きの4名定員の洋室（7室）

下層階
- ビューシート：進行方向に向いたリクライニング席（46席）
- スタンダード：大部屋タイプの客室、24名定員が12室、22名定員が4室
- レディースルームやファミリールーム
- ドッグルーム＆ドッグバルコニー：中・小型犬が利用可能
- プライベートドッグルーム＆ドッグバルコニー：大型犬同伴可能な客室
- ドライバールームも用意されています。

船内の一般設備

下層階には、レセプションやマッサージチェアが設置されたエントランス、プロムナード、マーメイドショップ（売店）、オートショップ（自動販売機）、集中充電コーナーなど、さまざまな便利な設備が整っています。また、救急室や赤ちゃんルーム、キッズルーム、男女別のシャワールーム、ゲームコーナーも設けられており、幅広いニーズに応えています。

ブルーマーメイドは、快適な旅を提供するフェリーとしての役割を果たしています。津軽海峡を渡る際には、ぜひこのフェリーを利用してみてください。

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