ブー麻雀

ブー麻雀の概要

ブー麻雀（ブーマージャン）は、麻雀のバリエーションルールの一つであり、主に関西の雀荘で人気があります。このルールは、関東では以前「スポーツ麻雀」として知られていましたが、1985年の改正風俗営業法の施行を経て、関東ではほとんど見なくなりました。ゲームが終了する条件は、どなたかの持ち点が倍になるか、誰かの点棒がなくなることです。このため、ブー麻雀は単発勝負の形式が多く、一荘戦でもほとんどのケースで荘を終える前にゲームが終了します。

起源と名称

ブー麻雀の起源については明確ではありませんが、麻雀関連の著書で知られる阿佐田哲也によると、昭和の戦後期に関西地方の麻雀プレイヤーたちによって考案され、広まったとされています。このゲーム名の由来には複数の説があります。一つは「大阪府麻雀協同組合制定Bルール」の「Bルール」が訛ったものであり、もう一つはゲームが終わった際に店員を呼ぶために卓上にあるブザーを鳴らすことに由来すると言われています。

ルールの体系

ブー麻雀のルール体系には一定の特徴があります。例えば、配給原点は2000点、1翻縛りがなく、場ゾロがないなどで、アルシーアル麻雀と近い部分があります。特に、持ち点を原点未満にすることで勝利を目指す「Aトップ」「Bトップ」「Cトップ」という概念が重要です。これらはそれぞれ、3人、2人、1人を原点未満にして達成します。また、ゲームを終了する際は、明確にルール違反となる行為が存在し、敗者が意図的にゲームを終了させることは禁じられています。

点棒の扱いと清算方法

ブー麻雀を行う雀荘の特徴として、浮いた点棒を点箱に入れるのではなく、卓上に出しておくことが挙げられます。また、点棒は1人分の点棒が収容できる小さな点箱（ブー皿）が用意され、これが麻雀卓の縁に固定されています。清算方法も独特で、ゲーム開始時に店にAトップ相当の金額を先払いします。勝った場合、その額に対して場代を除いた金額が金券として店から還元され、さらに負けた場合は減った分を次回のゲームまでに補充する必要があります。

一般的なルールと役

関西で行われるブー麻雀のルールには、収支を前金清算するシステムや、役無しでもあがれる条件があります。自摸和了は4符認定され、役満をあがれば点棒に関係なくAトップとして扱われます。また、特有の役がいくつかあり、一翻役から満貫役まで多岐にわたります。例えば、一翻役の中には役牌や平和、二翻役では一気通貫、満貫役には清一色などが含まれます。

まとめ

ブー麻雀は、独自のルールや清算方法が特徴的な麻雀の一種であり、戦略やプレイヤースキルが問われるゲームです。関西におけるこのルールの人気の背景には、競技性や戦術の多様性があり、今後も多くの麻雀ファンに支持され続けることでしょう。

もう一度検索