プラリネ

プラリネとは、焙煎したナッツ類、特にヘーゼルナッツやアーモンドに、加熱した砂糖を加えてカラメル化（カラメリゼ）したものを指します。これは、主に製菓材料として使用されますが、粉砕してペースト状にしたものや、焙煎したナッツのペーストと砂糖を混ぜ合わせたものも、プラリネと呼ばれることがあります。

プラリネの起源は17世紀に遡ります。フランスの貴族であり、外交官、軍人でもあったセザール・ド・ショワズール・デュ・プレシス＝プラズラン（César de Choiseul du Plessis-Praslin）の料理人、クレマン・ラサーニュ（Clément Lassagne）によって考案されました。当初は、アーモンドに様々な香りや色を付け、砂糖をかけたものが作られていました。その後、アーモンドにシロップを絡めて煮詰め、カラメル状にする製法に変化していったとされています。プラリネという名前は、プラズランにちなんで「プラズリン（Prasline）」と名付けられたものが、転じて「プラリネ（Praline）」になったと言われています。

日本で一般的に使われている「プラリネ」という読み方は、実はドイツ語の発音に由来します。英語では「プラーリン」または「プレイリン」、フランス語では「プラリーヌ」と発音されます。また、「砂糖で覆われた」という意味で、単純にこの言葉を使うこともあります。

プラリネは、その香ばしさと甘さが特徴で、チョコレートやケーキ、焼き菓子など、様々なお菓子に使われています。また、そのままお菓子として楽しまれることもあります。

関連情報

ジャンドゥーヤ：プラリネと同様にナッツを使った製菓材料で、特にヘーゼルナッツとチョコレートを組み合わせたものが有名です。

参考文献

猫井登『お菓子の由来物語』幻冬舎、2008年9月。ISBN 978-4-7790-0316-5。

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