プリマハム

プリマハム株式会社に関する概要

プリマハム株式会社は、日本を代表する食品メーカーの一つであり、特に食肉加工品の製造において知られています。本社は東京都品川区東品川に位置し、主にハムやソーセージを製造・販売しています。業界内では、日本ハム、伊藤ハム米久ホールディングス、丸大食品と並ぶ大手4社の一角を占めており、業界内では第3位の地位を持っています。さらに、株式会社伊藤忠商事の系列企業として、安定した経営基盤を築いています。

沿革

プリマハムの創業は1931年に遡ります。創業者の竹岸政則が石川県金沢市にて竹岸ハム商会をスタートさせました。その後1940年には富山県高岡市に食肉加工場を設立し、1948年に「竹岸畜産工業株式会社」として法人化しました。1959年には本社を東京都千代田区大手町に移転し、1965年には社名を現社名の「プリマハム株式会社」に変更しました。

1978年には本社を霞が関に移転し、1996年には東大井に移動、最後に2006年に今の品川区東品川に本社を設けることとなりました。これらの移転を通じて、プリマハムは業界における影響力を強化していきました。

不祥事

企業活動が順調に推移する中、過去にはいくつかの不祥事も経験しています。1967年にはコレラウイルスワクチン製造所からの豚肉を原材料として使用し販売していたことが発覚し、「血清豚事件」と呼ばれる社会問題に発展しました。また、2003年にはイオンにおいて加工食品の原材料に虚偽記載があり、食品衛生法に違反するとして告発される事態にも至りました。これらの事件はプリマハムとしても大きな痛手となりました。

主な商品

プリマハムは多彩な商品ラインナップを誇ります。代表的な製品には、香薫あらびきポークウインナー、スマイルUP!(ロースハム・ベーコン)、北海道十勝カルパス、そしてタコさんウインナーなどがあり、それぞれが高い人気を得ています。また、ディズニー関連のキャラクター食品や、さまざまな鍋物用の具材も展開しています。これらの商品は、家庭の食卓を豊かにするものとして多くの消費者に親しまれています。

事業所と工場

プリマハムは、日本国内外に広がる支社・支店、工場、物流センターを持っています。東日本地域や西日本地域にそれぞれ支社があり、工場は北海道や茨城、三重、鹿児島に分布しています。これにより、効率的な生産と流通を実現し、消費者のニーズに応えています。特に基礎研究所や生産技術開発部など、研究機関を持ち、製品の品質向上にも力を入れています。

海外展開

プリマハムは国内市場だけでなく、中国やタイでも事業展開を行っており、海外市場への影響力も持ち始めています。これにより、国際的な競争にもしっかりと対応しています。

広告戦略とスポンサー活動

プリマハムは、テレビ番組やイベントのスポンサーとしても活動しており、特にフジテレビのクレージーキャッツショーや、東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーとして知られています。これにより、ブランドの認知度を高めるとともに、消費者との接点を増やしています。

結論

総じて、プリマハム株式会社は、日本の食品業界において確固たる地位を築いており、今後も多様な製品とサービスを通じて、さらなる成長が期待される企業です。

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