プルルくん

プルルくん

『プルルくん』は、1973年4月9日から1976年3月15日まで、NHK教育テレビジョンで放送された人形劇です。この番組は、主に幼稚園や保育所向けの生活指導番組として位置づけられており、マリオネットを使用した作品でした。

番組の概要

物語の舞台は南の島。主人公のプルルくんと彼の魔法使いのお母さん、ペランダが中心となり、様々な動物たちや友達と楽しい冒険を繰り広げます。子どもたちに夢と希望を与えるメルヘンチックなストーリーが特徴です。ペランダは息子のプルルや島の動物たちには秘密にしている魔法の力を持ち、時折彼女の魔法が物語を彩ります。

この作品は、内容の魅力に加え、すでに放送されたテレビ番組「おかあさんといっしょ」でも再放送が行われました。具体的には、1973年の夏、年末、1974年の春、夏、1975年の夏、さらには1976年と1977年の春にも再放送があり、多くの視聴者に親しまれました。

人形は長野県飯田市の「竹田扇之助記念国際糸操り人形館」で管理されており、今日でもその魅力は色あせていません。

出演キャラクター

番組には多くのキャラクターが登場し、それぞれに個性的な声優がアフレコを担当しています。主なキャラクターは以下の通りです。

• - プルル: 声 - 太田淑子。主人公で好奇心旺盛な少年。
• - ペランダ: 声 - 沢田敏子。プルルのお母さんで、隠れた魔法使いです。
• - リリィ: 声 - 喜多道枝。ペランダが魔法で生み出した少女。
• - ジャンボ爺: 声 - 小林修。島の名物のおじいさん。
• - ダン: 声 - 永井一郎。虎の子供。
• - ゴリ: 声 - 野本礼三。おっとりとしたゴリラ。
• - ギャオ: 島の問題児の大ワシ。
• - ハッピイ: 声 - 三ツ矢雄二。正義感の強いあほうどり。
• - ニョッポ: 声 - 田の中勇。ちょっとキザなヘビ。
• - キッキ: 声 - 貴家堂子。おしゃべり好きなサル。

語り手は加藤道子が担当し、物語にさらなる深みを与えています。

スタッフ

本番組は、漫画家手塚治虫が原案を提供し、その後制作された作品です。脚本は横田弘行が手がけ、音楽は山下毅雄が担当していました。人形の操作は竹田人形座が行い、番組の主題歌「プルルくんのうた」は詩人サトウハチローの作詞、山下毅雄の作曲により、和田アキ子が歌っています。

番組の現存状況

放送当初は2インチVTRが高価であったため、番組終了後に映像が上書きされてしまい、現在ではNHKアーカイブスに本編の映像は残っていません。しかし、2023年に竹田扇之助記念国際糸操り人形館から、プルルくんのリハーサル場面が映像で紹介され、当時の様子が垣間見ることができました。このように『プルルくん』は、若い世代や人形劇ファンにとっても懐かしく、魅力のある作品として記憶されています。

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