ホクト

ホクト株式会社について

ホクト株式会社は、長野県長野市に本社を構える企業であり、食品包装資材の製造・販売と食用きのこの生産を行っています。この会社は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、証券コードは1379です。企業イメージの英字表記にはHOKUTOとHOKTOの2つがありますが、正式にはHOKUTOとなっています。

創業の背景と成り立ち

ホクトは1964年に設立されました。創業者である水野正幸氏が立ち上げた当初、主に包装資材の販売を手がけていましたが、1968年にはポリプロピレン製のきのこ栽培用容器の製造を始めました。この新たな取り組みは、ガラス製品に代わる安全性の高い選択肢として評価され、以降はきのこ栽培用資材のリーディングカンパニーとなりました。

1983年には「きのこ総合研究所」を設立し、新しいきのこの品種開発を含む包括的な事業を展開し、きのこ栽培企業としての地位を確立しました。2002年からは自社の商品キャラクターを使ったCMとイメージソング「きのこの唄」を投入し、知名度が大きく向上しました。これにより、きのこの売上も大幅に伸びました。

会社名の由来

ホクトという社名は、北斗七星に由来しています。第7の星「搖光」が古くから時刻の基準とされていたように、業界における指針となることを目指して名付けられました。

企業沿革

ホクトは長い歴史を持ち、様々な変遷を経てきました。1999年には東京証券取引所1部に上場しました。その後も様々な新品種のきのこを開発し続け、特にエリンギやブナシメジ、マイタケといった商品で知られています。また、株式会社アーデンを子会社化し、事業の多角化を進めました。

2014年には自社で栽培したエリンギが食用きのこの世界最長記録を達成し、名実ともに業界のリーダーとしての地位を固めました。しかし、2019年には東日本台風の影響で千曲川が氾濫し、同社のエリンギ生産工場や研究施設が浸水するという大きな被害も受けています。

事業所とセンター

ホクトは長野県内を中心に全国にきのこセンターを持っており、各センターでの生産体制を整えています。代表的なセンターには、苫小牧きのこセンター（北海道）、宮城きのこセンター（宮城県）、そして香川きのこセンター（香川県）などがあり、それぞれの地域で特化した生産が行われています。

製品とメディア展開

ホクトの商品は多岐にわたり、エリンギ、マイタケ、ブナシメジ、ブナピー、霜降りひらたけなどが有名です。また、テレビCMやラジオでの広告展開も活発で、「きのこの唄」は非常に親しまれています。特に2003年に一般リリースされたCDは多くのファンを持つこととなりました。

記念日

同社は特定の日を記念日として定めています。たとえば、7月10日は「ブナピーの日」として、2002年に発売されたブナピーが認知される契機となりました。また、5月24日は「菌活の日」として定められています。この日には、同社のCMで「菌活」という言葉が初めて使われました。

ホクト株式会社は、食品業界の中で独自の地位を築き上げ、今後もさらなる成長が期待されています。

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