ホテルメトロポリタンの概要
ホテルメトロポリタンは、
東京都豊島区西池袋に位置するシティ
ホテルです。
JR東日本グループの
ホテルチェーン「
JR東日本
ホテルズ」における「メトロポリタン
ホテルズ」ブランドの旗艦
ホテルとして知られています。この
ホテルは、
1985年6月2日に開業し、池袋西口地区における主要な
ホテルの一つとして、その地位を確立しました。
開業の背景には、国鉄の経営再建策があります。累積債務に苦しんでいた国鉄は、資産の売却や再開発を推進し、その一環として
池袋駅西口の国鉄
官舎跡地に
ホテルを建設することを決定しました。運営主体として、国鉄が主要株主となり、東武鉄道なども出資した池袋ターミナル
ホテル株式会社が設立され、
ホテルメトロポリタンの建設と運営が開始されました。
ホテルは、地上24階建てで、815室の客室、大小10以上の宴会場、和洋中伊の
レストラン、婚礼施設、ショッピングアーケード、エステティックサロン、
美容室、ビジネスセンターなど、多彩な施設を完備しています。特に宴会場は、
JR東日本グループの研修や式典、採用活動などにも利用されることがあります。
ホテルメトロポリタンは、開業当時未開発だった池袋西口の発展に大きく貢献し、現在ではメトロポリタン
ホテルズの旗艦
ホテルとしての役割を担っています。
運営企業の変遷
ホテルメトロポリタンの運営会社は、その歴史の中でいくつかの変遷を遂げてきました。当初は池袋ターミナル
ホテル株式会社として設立されましたが、
1986年に
メトロポリタンプラザ事業も手がけることになり、「池袋ターミナルビル」に社名を変更しました。
その後、
1996年にはビジネス
ホテル「
ホテルメッツ浦和」を開業し、ビジネス
ホテル運営にも進出しました。さらに、
1999年には
JR東日本の方針により、メッツ
ホテルアンド
レストラン株式会社が設立され、
ホテルメッツの運営が集約されました。この結果、
2000年以降に開業したメッツ
ホテルには、メトロポリタンの中国料理
レストラン「桂林」の姉妹店である「チャイナ桂林」が併設されるようになりました。
1990年代中盤からは、
ホテル事業のチェーンオペレーションが推進され、池袋ターミナルビル、
ホテルエドモント、(旧)日本
ホテルという3つの
ホテル企業を抱える非効率性が指摘されました。そのため、
2002年には
ホテル事業の再編方針が決定され、
2004年にターミナルビル社は
メトロポリタンプラザ事業部門を分割し、(新)池袋ターミナルビル株式会社を設立。旧会社は株式会社
ホテルメトロポリタンに社名変更しました。この際、東武鉄道は資本を引き上げ、
JR東日本の
連結子会社となりました。
2007年には、日本
ホテルが他の
JR東日本
ホテルズ運営企業を吸収合併し、日本
ホテル株式会社へと商号変更、事業再編が完了しました。
インターコンチネンタルホテルズグループとの提携
開業当初、
ホテルメトロポリタンは東武
ホテルチェーンの提携
ホテルとしても運営されていましたが、
1989年からは英国ホリデイ・インチェーン(後のIHG)と
フランチャイズ契約を締結し、海外向けには「Holiday Inn/Crowne Plaza Hotel Metropolitan-Tokyo」という名称が用いられました。
2006年に全日空の
ホテル事業がIHGとの合弁会社に移管されると、日本国内でもクラウンプラザ
ホテルとしての名称が用いられるようになりました。しかし、
2009年にはワールド
ホテルズに加盟したことで、IHGとの提携関係は終了しました。
現在、
ホテルメトロポリタンは、
JRホテルグループの一員として、国内外からの多くの利用者にサービスを提供しています。
客室と設備
ホテルメトロポリタンには、様々なタイプの客室があります。
5-15階:スタンダードルーム (6,7階は2024年改装のモデレートルーム)
16-21階:スーペリアルーム
22・23階:シティビュールーム
24階:エグゼクティブ・スイートルーム「メトロポリタンフロア」
また、館内には以下の
レストランやバー、施設があります。
エスト:伊仏料理
オーヴェスト:バー
花むさし:
日本料理
四季彩茶寮 旬香:炭火焼き・鉄板焼
桂林:中国料理
オリエントエクスプレス:バー
すずかけ:ラウンジ
クロスダイン:オールデイダイニング(主に
ビュッフェ)
ケーキ&
ベーカリーショップ
山海亭:鉄板焼(テナント)
独立型
チャペル、神殿、宴会場、衣裳室、
美容・着付室、
写真室、控室、クローク、列席者着替え室などのブライダル施設
ジェクサーフィットネスクラブ
ホテルメトロポリタン池袋
*
NewDays(コンビニエンスストア)
アクセス
ホテルメトロポリタンは、
池袋駅西口から徒歩3分、メトロポリタン口からは徒歩1分と、非常にアクセスしやすい場所にあります。また、IKEBUSBの停留所や、羽田空港・成田空港からのリムジンバスも利用できます。
ホテルメトロポリタンは、その歴史と充実した施設で、ビジネスや観光など、様々な目的で利用される
ホテルとして、今後も多くの人に利用されるでしょう。