ポール・マイケル・グレイザーとは？意味をやさしく解説

ポール・マイケル・グレイザーのプロフィール

ポール・マイケル・グレイザー（Paul Michael Glaser）は、1943年 3月25日生まれのアメリカの俳優および映画監督である。本名はポール・マンフレッド・グレイザーで、彼の生誕の地はマサチューセッツ州ケンブリッジである。彼の父は建築家であり、グレイザーは芸術を追求する環境で育った。

学歴と演劇のキャリア

彼はニューオーリンズにあるテューレーン大学で学び、同じく当時のルームメイトだったブルース・パルトローと親交を深めた。その後、ボストン大学で演劇と演出の修士号を取得した。卒業後、イギリスに渡り、さらなる演劇の修業を行った。これらの経験が彼のキャリアにおいて重要な基盤を築くこととなった。

代表作: 刑事スタスキー＆ハッチ

1975年から放送されたテレビドラマ『刑事スタスキー＆ハッチ』において、彼はスタスキー刑事を演じ、瞬く間に人気を博した。この作品は日本でも高く評価され、グレイザーの名声を確立させる一因となった。また、リメイク映画『スタスキー＆ハッチ』にも同じ役でカメオ出演しており、俳優業の傍ら、自ら演出も手掛けた数エピソードがある。

その後、グレイザーは監督業に力を入れるようになり、マイケル・マンが手がけた『特捜刑事マイアミ・バイス』などの演出にも関与した。さらに、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション映画『バトルランナー』などの監督を務め、様々なジャンルで才能を発揮している。

私生活の挑戦

プライベートでは困難な出来事にも直面した。1980年にエリザベスと結婚したが、翌年、彼女が輸血を受けた際にHIVに感染。この事実を知らずに2人の子供を産むことになり、残念ながら娘は1988年に早世する。しかし、この体験はグレイザーをエイズ活動家へと変貌させ、彼は積極的にこの問題に立ち向かうようになった。エリザベスも1994年にこの病と闘い続けたが、残念ながら命を落としてしまった。

96年にプロデューサーのトレイシー・バローンと再婚するが、2007年に離婚。彼は現在も、小児エイズに関する基幹団体の設立を目指し、精力的にその活動を続けている。2012年5月には、医療用大麻を所持していたことで他州で逮捕される事件もあった。

主な作品

出演作品

- 『屋根の上のバイオリン弾き』（1971）
- 『バタフライはフリー』（1972）
- 『刑事コジャック』（1974）
- 『刑事スタスキー＆ハッチ』（1975-1979）
- 『恋愛適齢期』（2003）
- 『サード・ウォッチ』（2004）
- 『クローザー』（2008）
- 『クリミナル・マインド FBI行動分析課』（2008）
- 『メンタリスト』（2009）

監督作品

- 『刑事スタスキー＆ハッチ』（1975-1979）
- 『特捜刑事マイアミ・バイス』（1984-1985）
- 『バトルランナー』（1987）
- 『冬の恋人たち』（1992）
- 『CIA:ザ・エージェンシー』（2002）

ポール・マイケル・グレイザーはその多彩な才能で、俳優および監督として活躍しながら、私生活における苦難を乗り越え、人々に感動を与え続けている。

もう一度検索