マイクロキャビン

株式会社マイクロキャビンについて

株式会社マイクロキャビン（MICROCABIN CORPORATION）は、三重県四日市市に本社を構えるアミューズメントソフトウェアの開発を行っている企業です。これは、円谷フィールズホールディングス株式会社の完全子会社であり、特にパチンコ用の液晶表示ソフトの開発に力を入れています。

歴史と沿革

この会社の歴史は1981年11月27日に始まりました。創業者大矢知直登の下、「マイクロキャビン四日市」というパソコンショップとパソコン教室としてスタートしました。翌年には法人化され、資本金は1,000万円となりました。

設立当初は、1980年代から1990年代初頭にかけて、パーソナルコンピュータ向けのゲーム制作に注力していました。初期の代表作には「は〜りぃふぉっくす雪の魔王編」などのアドベンチャーゲームがあり、1990年代には「サーク」シリーズや「幻影都市」といったロールプレイングゲームの開発が中心となりました。さらに、家庭用ゲーム機向けのソフトも手掛け、「ソードアンドソーサリー」や「マリオネットカンパニー」シリーズも発売しました。

しかしながら、開発費の増大や競争の激化により、同社は経営方針の見直しを余儀なくされました。1999年には資本金を約1億8,793万円に増資しながらも、スーパーファミコンへの参入を見送るなどの慎重な姿勢が見られました。1990年代後半からは、パチンコ液晶表示ソフトウェアの開発が主要な事業となり、2000年代にはその分野での成長を続けました。2001年2月に資本金を再度増資し、2億2,793万円となりました。

2008年には、AQインタラクティブの100%子会社となり、その後2011年には円谷フィールズホールディングスに株式の85%を譲渡し、最終的に全株式が移転されることで、完全な子会社として操業を続けることになりました。2014年には資本金を1,000万円に減資しました。

代表的なゲーム作品

マイクロキャビンが手がけた主なゲーム作品は多岐にわたります。以下にいくつかを挙げます:

• - 忍者くん
• - ギャルッぽクラブ キャンパス編
• - ミステリーハウス（PC-8001mk2用）
• - ドリームランド（PC-8001mk2用）
• - サークシリーズ（サーク、サークII、サークIII）
• - 幻影都市
• - マリオネットカンパニーシリーズ

また、パチンコ機の開発にも参加しており、「CR花の慶次-雲の彼方に-」や「CR新大江戸日記」など、ニューギンから多くのパチンコ機が生まれています。

クリエイターたち

在籍していたクリエイターには、音楽やデザインに関与した多くの才能があります。特に、*

• - 笹井隆司（サークシリーズ作曲担当）
• - 新田忠弘（サークシリーズおよび鋼鉄の咆哮作曲担当）
• - HidyBoy（キャラクターデザイン担当）

など、各分野で影響力を持つクリエイターが在籍していました。彼らの創り出した作品は今もなお、多くのファンに愛されています。

結論

株式会社マイクロキャビンは、多様なゲームソフトを開発してきた歴史を持ち、現在はパチンコ液晶ソフト開発を中心として、円谷フィールズホールディングスの傘下で活動を続けています。彼らのゲームは、過去と現在を繋ぐものであり、多くのゲームファンに支えられながら、今後も新たな挑戦を続けることでしょう。

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