マオリ・オールブラックス

マオリ・オールブラックス：ニュージーランドを代表する誇り高き戦士たち

ニュージーランドの先住民族マオリの代表ラグビーチーム、マオリ・オールブラックス。その歴史は古く、1888年に創設されたニュージーランドネイティブスを前身として、1910年にはニュージーランド・マオリとして正式にチームを結成しました。そして2012年、現在の名称である「マオリ・オールブラックス」に改称されました。

チームの選手選抜は、マオリの血を引く者を対象としており、選出されることは大きな名誉とされています。オールブラックスと同じく、黒いジャージとシルバーファーンのエンブレムを使用するなど、そのルーツはオールブラックスと深く結びついています。マオリの血筋をたどれば、見た目からは想像もつかないような選手もいるほど、幅広い人材が所属しています。

マオリ・オールブラックスは、国際試合において重要な役割を果たしています。特に、遠征してきたナショナルチームがオールブラックスと対戦する際には、しばしば前座としてマオリ・オールブラックスとの試合が組まれます。オールブラックスと同じく、試合前には伝統的なハカを披露しますが、マオリ・オールブラックス独自のハカ「ティマタンガ」は、その迫力と美しさで観客を魅了します。

2008年にはパシフィック・ネイションズカップに参加するなど、国際舞台でも活躍。2003年から2017年にかけては、各国代表チーム相手に20連勝という輝かしい記録を残しました。この間、日本代表とも3度の対戦を行い、勝利を収めています。しかし、2017年にはブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズに敗れ、連勝はストップ。それでもなお、その強さは世界に認められています。

数々の名選手を輩出してきたマオリ・オールブラックス。その歴史には、コーリー・フリン、ホゼア・ギア、コーリー・ジェーン、ピリ・ウィプーといった、ラグビー界に名を刻んだレジェンドたちがいます。さらに、アッシュ・ディクソン、ジョー・ウィーラー、ティム・ベイトマン、コディ・レイ、リアム・メッサム、ロビー・ロビンソン、エリオット・ディクソン、リアム・スクワイア、クリス・イーヴズ、サム・ヘンウッド、ジャクソン・ヘモポ、ジェイソン・エメリー、ダン・プライアー、カラ・プライアー、トム・フランクリン、レニ・アピサイ、ブラッド・ウェバー、リーコ・イオアネ、ショーン・メイトランド、ダミアン・マッケンジー、ジョー・ムーディ、コーディー・テイラー、アキラ・イオアネなど、多くの才能ある選手たちがチームを支えてきました。

2024年のスコッド(2024年6月現在)も、実力と伝統を受け継いだ精鋭たちで構成されています。(具体的な選手名は割愛)

マオリ・オールブラックスは、単なるラグビーチームを超えた存在です。それは、ニュージーランドの文化と歴史、そしてマオリの誇りを体現する象徴であり、これからも世界中の人々を魅了し続けることでしょう。彼らの勇猛果敢なプレー、そして伝統文化の息吹が感じられるハカは、ラグビーファンならずとも、見る者の心を掴んで離しません。

関連項目

* ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ

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