マナーモード

マナーモードとは

マナーモードは、携帯電話が周囲の環境に配慮した動作をするための機能です。着信音やバイブレーションの有無を切り替えることで、公共の場や静かな場所でも安心して携帯電話を利用できるように設計されています。この機能は、NTTドコモのP201 HYPERで「マナー」ボタンとともに初めて実装され、バイブレーターのオンと着信音・ボタン操作音のオフを一度に設定できるようになりました。

マナーモードの種類

マナーモードには、主に以下の2つの種類があります。機種やメーカーによって若干の違いはありますが、これらが基本的な動作となります。

1. 通常マナーモード
着信音は鳴りませんが、バイブレーションが作動します。電話やメッセージの着信を振動で知らせます。会議中や授業中など、音を出したくない場面で利用されます。

2. サイレントマナーモード
着信音もバイブレーションも作動しません。完全に音と振動を遮断したい場合に使われます。映画館や図書館など、静寂が求められる場所での利用に適しています。


これらの基本的なモードに加え、一部の機種では以下のような特殊なマナーモードも搭載されています。

ドライブモード：着信があった際、発信者には運転中であることを伝えるメッセージが流れ、ドライバーには着信を通知しません。運転中の安全を確保するための機能です。
アウトドアモード：着信音やバイブレーションを最大音量・最大振動で作動させます。騒がしい場所でも着信に気付きやすいようにするための機能です。

カメラのシャッター音について

マナーモードの設定に関わらず、カメラのシャッター音は強制的に鳴るように設定されています。これは、撮影時に音で知らせることで、盗撮を防止する目的があります。

マナーモード利用時の注意点

航空機内での利用：航空機内では、電波が航空機の計器に悪影響を及ぼす可能性があるため、携帯電話の電源を切るか、機内モードに設定することが航空法で義務付けられています。ただし、電波の影響を受けないように対策された航空機内では、利用が許可されている場合もあります。
病院内での利用：病院内では、医療用電子機器に影響を与える可能性があるため、携帯電話の電源を切るように求められる場合があります。病院によっては、特定のエリアのみ電源オフにすることを求めている場合もあります。
公共交通機関での利用：電車やバスの優先席付近では、携帯電話の電源を切るように協力が求められています。これは、ペースメーカーなど医療機器を使用している方への配慮のためです。
緊急地震速報：マナーモード設定時でも、緊急地震速報の警報音は鳴ります。これは、緊急時における情報伝達の重要性を考慮した設計です。

関連事項

* 機内モード：機内モードは、携帯電話の電波を発信する機能を全てオフにする設定です。航空機内での利用だけでなく、電波を発信したくない場合にも活用できます。


マナーモードは、周囲に配慮しながら携帯電話を利用するための重要な機能です。公共の場や静かな場所では、マナーモードを適切に活用し、快適なコミュニケーションを心がけましょう。

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