モズアスコット

モズアスコットの競走歴と背景

モズアスコット（欧字名：Mozu Ascot）は、日本の競走馬であり、種牡馬です。2014年3月31日に生まれ、主な成績としては2018年の安田記念、2020年のフェブラリーステークスでの勝利があります。彼の馬名は、オーナーである（株）キャピタル・システムの代表・北側雅司の息子、北側司が所有する競走馬「グランプリボス」に由来し、アスコット競馬場の冠名がつけられています。

デビュー前の経緯

モズアスコットは、2015年のキーンランド・セプテンバーセールにて、北側雅司によって約3300万円で購入され、日本へ輸入されました。フランケルの初年度産駒として期待されており、その期待は大きかったと言えます。

3歳（2017年）の初戦

競走馬としての彼のデビューは遅れましたが、2017年6月に阪神での3歳未勝利戦に出走し、武豊とのコンビで初めてレースを経験。しかし、最初の2レースは4着という結果に終わりました。3戦目でやっと初勝利を挙げ、その後4連勝を達成するなど成長を見せました。重賞初挑戦となった阪神カップでは1番人気に支持されましたが、イスラボニータに敗れ4着でした。この年は、コンスタントにレースに出走し、順調なシーズンを終えました。

4歳（2018年）の飛躍

4歳となった2018年、モズアスコットは阪急杯で惜しくも2着。続くマイラーズカップでも同様に2着。しかし、その後の安田記念では、急遽出走が決まり、期待に応える形で見事に勝利。1分31秒3のタイムで、過去のレースレコードに並ぶ結果を残し、GIタイトルを手に入れました。連闘での勝利は29年ぶりの偉業ともなり、その後は惜しまれつつも休養に入りました。

競争生活の続き

2019年にはマイラーズカップや安田記念、毎日王冠など多くのレースに挑み続けましたが、なかなか勝利を収めることはできませんでした。秋にはスワンステークスで好走しましたが、続くマイルチャンピオンシップでは予想外の14着と振るわず、競走生活の厳しさを実感しました。

6歳（2020年）の大舞台

2020年は初めてダート戦に出走し、根岸ステークスで優勝。続いてフェブラリーステークスに臨み、見事な勝利を収めました。これにより、芝とダート両方のGI競走を制した数少ない馬の一頭となりました。その後、オーストラリア遠征が計画されていましたが、コロナ禍により中止となりました。高松宮記念では期待に反し13着に終わり、その後のかしわ記念でも思うような結果が出ず、厳しい競走生活を強いられました。最後のレースとなったチャンピオンズカップでは5着の結果に悔いを残しつつも、引退を迎えました。

引退後と種牡馬の道

競走馬生活を終えたモズアスコットは、北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬として新たなスタートを切ります。競走成績を見ても、彼の遺伝子を受け継いだ子孫が今後の競馬界においてどのような活躍を見せるのか、期待が寄せられています。彼の母Indiaもアメリカでグレードレースを勝つなどの実績を持ち、近親にも素晴らしい血統が続いています。これからの活躍に目が離せません。

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