ヤマハ音楽院

ヤマハ音楽院

ヤマハ音楽院は、1970年に財団法人ヤマハ音楽振興会によって設立された音楽学校です。設立当初はネム音楽院という名称でしたが、1983年にヤマハ音楽院へと改称されました。

概要

ヤマハ音楽院は、音楽家や指導者の育成を目的として設立されました。公益法人制度の改定に伴い、2008年度からは指導者養成科を除く募集を停止し、指導者育成に軸足を置くようになりました。これは、公益法人としてより社会に貢献できる人材を育成するための方針転換でした。

36年間続く独自のカリキュラム「作編曲→ライブ・レコーディング」を通じて、SMAP、浜崎あゆみ、Every Little Thing、CHEMISTRY、倖田來未、Crystal Kay、島谷ひとみ、KinKi Kidsなど、数々の有名アーティストに楽曲を提供する作曲家を輩出してきました。

近年では、DTM（デスクトップミュージック）を全学生必修科目とし、年間20回にも及ぶオリジナル曲のライブを開催するなど、実践的な教育にも力を入れています。これにより、ゲーム音楽、インターネット番組制作、着メロ・着うた、ヤマハ楽器の音源データ制作など、時代のニーズに応じた多様な分野で卒業生が活躍しています。また、関東圏には1,000名以上のヤマハ音楽教育システム講師を送り出しています。

旧名である「ネム音楽院」の「ネム」は、ヤマハがかつて経営していたリゾート施設「合歓の郷（ねむのさと）」に由来します。

ネム音楽院は当初、JOC（ジュニアオリジナルコンサート）で活躍する自作自演のピアニストやエレクトーニストを養成することを目的としていました。平部やよいなどの作曲家も積極的にヤマハの教育に関与していましたが、ピアニスト部門はヤマハマスタークラスに移管されました。

卒業生等

ヤマハ音楽院からは、数多くの著名な音楽家が輩出されています。

脚注

出典

参考文献

梶田昌史、田渕浩久『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』ディスクユニオン、2017年6月29日。ISBN 978-4-86647-019-1。

外部リンク

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