ヨコハマおもしろ水族館

ヨコハマおもしろ水族館について

神奈川県横浜市中区の横浜中華街に位置する「ヨコハマおもしろ水族館」は、2004年7月に開館し、2021年11月23日に閉館した個性的な水族館です。当初は吉本興業のプロデュースによる「よしもとおもしろ水族館」として知られていましたが、2013年に名称が変更されました。施設内では、多彩な魚類が展示されるだけでなく、来館者が楽しめるギャグ要素や遊び心が随所に散りばめられていました。

館内の構成

水族館は3つのセクション、「おもしろ水族館」「赤ちゃん水族館」「おもしろ商店街」に分かれていました。「おもしろ水族館」では、中国の南の島にある小学校がテーマとなり、異国情緒溢れる展示が展開されていました。「赤ちゃん水族館」は幼稚園をイメージし、子どもたちが親しみやすい造りが特徴でした。さらに、各水槽には生物に関する3択クイズが設置されており、訪れた人々は楽しく学ぶことができました。

体験と遊び心

吉本興業の影響から、館内はユーモアに溢れたデザインが施され、「びっくり擬態ゾーン」では、自然の岩に擬態しているオニダルマオコゼを体験することができました。赤ちゃん水族館にある「遊ぼうゾーン」では、水槽一体型の滑り台やジャングルジムといった遊具が設けられ、小さな子どもたちが楽しむためのスペースが提供されていました。このように、エンターテインメント性が高い水族館として多くの来館者を惹きつけていました。

また「さかなクン」が館内各所で魚に関する解説を行い、さらに赤ちゃん水族館内では彼のイラスト付きの解説も提供されていました。

入場と閉館

入場者には、かつてオロナミンCが無料配布されるサービスがありましたが、次第にこのサービスは終了しました。新型コロナウイルスの影響で来館者が減少したため、この水族館は2021年11月23日に閉館となり、飼育されていた生物はチャイナスクエア株式会社へ引き継がれました。

アクセスと料金

「ヨコハマおもしろ水族館」は神奈川県横浜市中区山下町144のチャイナスクエアビル3階に位置していました。開館時間は午前10時から午後6時まで（最終入場は午後5時30分）で、JR根岸線石川町駅からは徒歩5分、みなとみらい線元町・中華街駅からは徒歩8分の距離にあります。入場料金は、大人1500円、子供750円、65歳以上1100円となっており、障害者割引や団体割引も存在しました。

よしもと遊べる水族館

「ヨコハマおもしろ水族館」の後、2009年には埼玉県三郷市に「よしもと遊べる水族館」がオープンし、こちらも吉本興業の手による水族館として話題を呼びました。ショッピングモール内に併設されたこの施設では、人工の池で釣りを楽しむことができ、エビやヤドカリ、さらにはタイなどの魚を釣ることができましたが、2011年に閉館しました。

終わりに

「ヨコハマおもしろ水族館」は、ユニークな試みと楽しい体験を提供する水族館として、多くの人々に愛されてきました。その閉館は多くのファンにとって残念なニュースでしたが、今後も水族館の精神は新たな施設へと引き継がれ、次のエンターテインメントの形が生まれていくことを期待したいところです。

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