ライフカード

ライフカード株式会社：歴史と事業内容

ライフカード株式会社は、2011年7月1日に旧ライフ株式会社（同年アイフル株式会社に吸収合併）からクレジットカード事業を承継して設立された企業です。アイフル株式会社の完全子会社として、現在もクレジットカード事業を展開しています。

設立の経緯：旧ライフ株式会社の事業再編

旧ライフ株式会社は、過払い金問題への対応として2009年に事業再生ADRを申請。その結果、アイフルグループ内で事業再編が行われました。2011年4月1日に、クレジットカード事業と正常債権が新設されたライフカード株式会社に移管されました。旧ライフ株式会社に残された消費者金融事業と不良債権は、アイフル株式会社に吸収合併されました。この再編により、ライフカード株式会社はクレジットカード事業に特化することになりました。

事業内容：クレジットカード発行と電子マネーサービス

ライフカード株式会社は、VISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応した「ライフカード」を発行しています。加盟店開拓は、旧ライフ時代に住友信託銀行との合弁で設立されたすみしんライフカード株式会社が担当していましたが、2022年4月1日にライフカード株式会社に吸収合併されました。

2011年6月30日には、日本初のVisaバーチャルプリペイドカード「Vプリカ」の取り扱いを開始しました。また、EdyやiDといった電子マネーサービスにも対応しています。

旧ライフ株式会社：歴史と再生

旧ライフ株式会社は、広島県で創業したクーポン販売の協同組合組織をルーツに持つ、かつては中堅信販会社として成長した企業です。しかし、バブル期以降の不動産融資や、日本長期信用銀行の破綻などの影響を受け、1999年には会社更生法を申請する事態に陥りました。

その後、GEキャピタルなどの支援を経て、2001年にはアイフル株式会社の傘下に入りました。アイフルの与信基準が導入され、キャッシング事業に重点を置く経営へと転換しました。しかし、グレーゾーン金利問題や貸金業法改正、総量規制導入の影響を受け、業績は悪化。事業再生ADR申請後、クレジットカード事業はライフカード株式会社に移管され、旧ライフ株式会社は消滅しました。

ローンカード事業

旧ライフ株式会社は、「ライフ プレイカード」というローンカードを発行していました。スピード審査による即時発行を特徴とし、全国に展開していた「ライフ キャッシュプラザ」店舗やインターネットサイトで取り扱っていました。店舗には自社ATMや他社ATMが設置され、カードでの借入・返済が可能です。2011年3月23日、取り扱いは終了しました。

広報活動

旧ライフ株式会社時代には、オダギリジョーを起用したCMや、ゴルフ、スポーツなどのスポンサー活動など、積極的な広報活動を行っていました。ライフカード株式会社は、2023年1月より、あのを起用した新しいCMを展開しています。

まとめ

ライフカード株式会社は、旧ライフ株式会社の事業再編を経て誕生した企業です。過払い金問題や規制強化などの厳しい状況下でも、クレジットカード事業に特化することで事業を継続し、現在もサービスを提供し続けています。その歴史と事業内容、そして旧ライフ株式会社との関係性を理解することは、同社の現在と未来を考える上で重要な要素となります。

もう一度検索