リカルド・ロペス

リカルド・ロペス・ナバ

リカルド・ロペス・ナバ（Ricardo López Nava）は、1967年7月25日生まれのメキシコ出身の元プロボクサーであり、数多くの世界タイトルを保持した選手です。彼は特に「El Finito（フィニート、素晴らしい男）」という異名を持ち、ボクシング界における輝かしいキャリアを誇ります。

プロデビューとミニマム級時代

ロペスはアマチュアで40戦を全勝で飾った後、1985年1月18日にプロデビューを果たしました。その後、彼は1989年11月7日にWBCアメリカ大陸ミニマム級王座を獲得し、以降はミニマム級で数々のタイトルを防衛し続けました。1990年10月25日、後楽園ホールでの試合で大橋秀行を下し、WBC世界ミニマム級王者となりました。彼はこの地位を守るために数々の防衛戦を行い、1994年までに21度の防衛を達成しました。

複数タイトルの獲得

その後、ロペスは1997年にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、同年8月にはWBO王座とWBC王座を統一する試合でアレックス・サンチェスを破りました。続く1998年にはWBA王座も獲得し、ミニマム級での成功をさらに確固たるものとしました。しかし、1999年にはIBFライトフライ級への挑戦が決まり、ミニマム級からの引退を余儀なくされました。

ライトフライ級時代

ライトフライ級に転向後、ロペスは2000年に元IBF世界ミニマム級王者のラタナポン・ソーウォラピンを下して初防衛に成功し、その後も順調に勝利を重ねました。2001年には最後の対立王者ゾラニ・ペテロに挑み、KO勝利を収め、名実ともにライトフライ級での地位を確立しました。この試合をもって引退を表明し、プロボクサーとしては52戦51勝1分という素晴らしい成績を残しました。

引退後の活動

引退後は、リカルド・ロペスはメキシコ最大のテレビネットワークで解説者として活動し、ボクシング界にその名をとどめ続けています。2005年にはBBCの親読者投票で選ばれた「パウンド・フォー・パウンド」リストに名前が載り、2007年には国際ボクシング名誉の殿堂博物館に迎え入れられました。

戦績

リカルド・ロペスはアマチュア時代に40試合をこなし、全勝を収めました。その後のプロキャリアでは52試合を戦い、51勝（38KO）、1分の記録を達成しています。

獲得タイトル

• - WBC世界ミニマム級王座（防衛21度）
• - WBO世界ミニマム級王座（防衛0度、返上）
• - WBA世界ミニマム級王座（防衛0度、剥奪）
• - IBF世界ライトフライ級王座（防衛2度、返上）

リカルド・ロペスは、その華麗なボクシングスタイルと数多くのタイトル防衛によって、母国メキシコだけでなく、世界中のボクシングファンから愛され続けています。

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