りゅーと

りゅーと (RYUTO)

概要

「りゅーと」は、新潟交通が発行する非接触式ICカードを利用した乗車カードです。2011年4月24日からサービスが開始され、新潟県新潟市の一部路線バスで利用可能となりました。この制度は新潟市の公共交通活性化や道路交通のスムーズな流れを目指した「にいがた交通戦略プラン」の一環として実施されました。

ICカード導入の経緯

新潟市は2007年に政令指定都市へ移行し、その後、交通施策を整備しました。「オムニバスタウン計画」が2007年に策定され、ICカードによる運賃精算システムの導入が決定されます。2010年6月には、ICカードの愛称が一般から募集され、最終的に「りゅーと」という名前が選ばれました。この名称は新潟の「柳都」に由来し、親しみやすさを追求するため平仮名とされています。

サービスの開始

当初、2011年3月16日にカードの発売が予定され、3月26日にはサービスが開始されるはずでしたが、東日本大震災の影響で発売とサービス開始が延期されました。最終的には4月17日にカード販売が再開され、4月24日にサービスが開始されました。当日は新潟駅の万代口バスターミナルで記念イベントも開催されました。

名称の由来

りゅーとの名称は、新潟市の雅称「柳都」に由来し、親しみやすさを重視して平仮名表記が採用されています。また、英字表記には「RYUTO」が用いられ、デザインには新潟の河川をイメージしたものが採用されました。

主なサービス内容

りゅーとは、運賃精算時にポイントが付与される「ポイントサービス」や、乗り換え割引サービスを提供しています。ポイントは月間累計の運賃に基づき付与され、次回の利用時に還元される仕組みになっています。特に、2乗車目の運賃割引を受けることができる「乗り継ぎ割引サービス」は、利用者にとって非常にメリットのある制度です。

カードの種類

「りゅーと」は主に一般カード、こどもカード、定期券の3種類があります。一般カードには無記名式と記名式があり、子どもカードは特別に記名式で、12歳まで利用可能です。定期券は、通勤や通学など様々なニーズに応じたサービスを展開しています。

利用方法

カードの利用方法は簡単で、バスの乗車時と降車時にリーダーにタッチするだけで運賃が自動で精算されます。このシステムにより、利用者はスムーズにバスに乗車することができ、紙の整理券や現金の取り扱いの手間が省けます。

提供するサービスの拡大

サービス開始以降、りゅーとの利用エリアは順次拡大し、多くの路線に対応しています。さらに、関連する地域の交通機関とも連携し、利便性を向上させることが期待されています。

新潟交通の「りゅーと」は、地域住民にとって便利で使いやすい交通手段として、今後の展開が期待されるサービスです。

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