リーガルコーポレーション

株式会社リーガルコーポレーション：日本の老舗製靴メーカー

株式会社リーガルコーポレーションは、紳士靴を中心に、婦人靴やその他の各種靴の製造・販売・修理を手掛ける日本の企業です。「リーガル」のブランド名で広く知られています。そのルーツは、明治時代初期に遡り、日本の靴産業の発展に大きく貢献してきました。

創業と発展

1870年（明治3年）、実業家・西村勝三によって日本初の製靴会社「伊勢勝造靴場」が設立されました。西村は啓蒙思想家・西村茂樹の弟としても知られています。その後、1902年（明治35年）に「日本製靴株式会社」として正式に設立されました。この会社は、大倉組皮革製造所、桜組、藤田組皮革製作所、福島合名、東京製皮といった当時の主要な製靴部門を統合したものでした。

設立当初は、軍靴の製造にも力を入れていました。1903年（明治36年）には、帝国陸軍向けに下士官兵用の編上靴や長靴などを製造・納入していました。第二次世界大戦後は民需に転換し、グッドイヤー・ウェルト製法の紳士靴をメインに生産・販売するようになりました。

1961年（昭和36年）には、アメリカのブラウン社との技術提携により、「リーガル」ブランドの靴製造を開始しました。この提携が、現在のリーガルコーポレーションの主力ブランドを確立する上で重要な転換点となりました。

1970年（昭和45年）には、東京駅八重洲口に初の直営小売店「REGAL SHOES」を開店し、一般消費者への販売を強化しました。

1990年（平成2年）には、ブラウン社から「リーガル」の商標権を取得し、同年10月には社名を現在の「株式会社リーガルコーポレーション」に変更しました。同年1[[2月]]にはジャスダックに店頭登録を果たし、株式を上場しました。

グローバル展開

2005年（平成17年）には、伊藤忠商事グループとの合弁会社「上海麗格鞋業有限公司」を中国・上海市に設立し、中国市場への進出を果たしました。その後も、香港や中国に拠点を設け、海外での生産・販売体制を強化しています。

主要ブランド

リーガルコーポレーションは、多様なブランドを展開しています。主なブランドとしては、以下のようなものがあります。

リーガル：定番の紳士靴ブランド。ビジネスシーンに最適です。
リーガル・トーキョー：より高品質な素材と製法にこだわった上級ラインです。
シェットランド・フォックス：英国風のクラシックなデザインが特徴です。
ケンフォード：比較的リーズナブルな価格帯で、幅広い世代に支持されています。
* ナチュラライザー：婦人靴ブランド。履き心地の良さが特徴です。

リーガルコーポレーションは、長年にわたり日本の靴産業を牽引してきた企業です。伝統的な製法を守りながらも、常に新しい技術やデザインを取り入れ、変化する消費者のニーズに応え続けています。今後も、国内外でのさらなる発展が期待されます。

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