レイズネクスト

レイズネクスト株式会社について

レイズネクスト株式会社（RAIZNEXT Corporation）は、日本を拠点とする建設会社で、さまざまなプラントに向けた包括的なメンテナンスおよびエンジニアリングサービスを提供しています。主に石油、石油化学、一般化学、食品、医薬品、環境分野に特化した事業を展開しており、東京証券取引所プライム市場に上場している企業でもあります。また、JPX日経中小型株指数の構成銘柄として認識されています。

沿革の概要

レイズネクストの成り立ちは、2019年に行われた新興プランテックの吸収合併にまでさかのぼります。この新興プランテックは、元々JXエンジニアリングを合併したことを背景に18年間の歴史を持っています。JXエンジニアリングもまた、日産コンツェルンに起源を持つ企業であり、日立・日産系の産業グループに属していました。ここでは、その前身となる三興製作所と新潟工事の歴史を概観します。

三興製作所

• - 1918年：東京蒲田にて、造船所の配管工事を目的に設立。
• - 1930年：東京ガス鶴見工場の建設に関与することで、新たに生麦工場を横浜に設立し、社名を変更。
• - 1938年：株式会社法専組鉄工所を設立。
• - 1945年：商号を株式会社三興製作所に変更。
• - 1961年：東京証券取引所第2部に上場。

新潟工事

• - 1954年：新潟鐵工所の全額出資により、作業部を母体に東京の月島に設立。新潟鉄工所の建設部隊として活動を開始。
• - 1964年：日本石油精製の根岸、横浜製油所との工事契約を締結。
• - 1977年：川崎事業所内に技術センターを設立。

新興プランテック

• - 2000年：三興製作所と新潟工事が合併し、新たに会社を作る。
• - 2006年：本社を磯子に移転。
• - 2007年：東京証券取引所第1部に昇格。

レイズネクスト

• - 2019年：新興プランテックがJXエンジニアリングを吸収し、レイズネクスト株式会社に商号変更。同年、磯子本社とみなとみらい本社の2本社体制を確立。
• - 2021年：本店をみなとみらいに移転。

労働環境と事故の歴史

レイズネクストは高い生産性を誇る一方で、労働環境における課題にも直面しています。2008年11月には、入社2年目の若手社員が過労自殺するという痛ましい事件が発生しました。この際、同社は時間外労働の上限を二百時間と定めていたものの、当該社員は月218時間の残業を行っていたとされています。遺族はこの件に関し、企業の責任を問う法的措置を取った結果、2013年に東京地方裁判所は、安全配慮義務違反を認めました。

メディアでの取り上げられ方

特別ドラマ『社長をだせ！〜実録・クレーマーとの死闘を制した女〜』において、磯子本社がロケ地として使用されるなど、メディアにおいても注目されている企業です。

まとめ

レイズネクスト株式会社は、長い歴史を持つ建設業界の重要なプレーヤーとして、プラントメンテナンスやエンジニアリングの領域で確固たる地位を築いています。同時に、労働環境の改善に向けた取り組みも重要な課題として認識されています。

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