レコフ

株式会社レコフは、日本のM&A（企業の合併・買収）市場において、独立系の専門会社として草分け的な存在です。1987年12月10日、当時の山一證券で取締役を務めていた吉田允昭氏が、その役職を退き、新たに設立したのがこの会社です。金融機関などに属さない独立した立場でM&A業務に特化する形態は、日本国内ではレコフが初めて採用したものです。

創業から今日に至るまで、レコフは一貫してM&Aに関する高度な専門サービスを提供してきました。事業内容の中心は、企業買収、株式譲渡、事業譲渡など、様々な形態のM&Aにおけるアドバイス業務（助言業）です。対象となる企業の探索から、交渉、契約締結に至るまで、M&Aプロセス全般にわたる専門知識と経験に基づいたサポートを行っています。

会社の歴史を振り返ると、まず1987年12月に千代田区麹町に拠点を構え、日本初のM&A専業ファームとして歩みを始めました。そして、設立から約30年が経過した2016年10月には、国内でM&A仲介事業を広く展開していたM&Aキャピタルパートナーズ株式会社との経営統合を選択します。これにより、両社はそれぞれの強みを活かし、より幅広いM&Aニーズに応えられる体制を構築しました。統合後も「レコフ」のブランドは維持され、主にアドバイザリー業務においてその専門性を発揮しています。また、関連会社として、M&Aに関する情報提供などを手掛ける株式会社レコフデータが存在します。

近年では、2022年12月に創業35周年を迎え、長年にわたるM&A市場での経験と実績を積み重ねています。会社の本社機能は東京都千代田区に置かれており、主たる活動拠点として麹町と丸の内にもオフィスを構えています。特に丸の内オフィスは、2023年3月にグラントウキョウノースタワーへ移転しており、活発なM&A取引が行われるビジネスの中心地で活動しています。

レコフの創業日である12月10日は、日本のM&Aの歴史において特別な意味を持つ日とされており、広く「M&Aの日」として認識されています。これは、レコフが日本で初めて本格的なM&A専門会社として誕生したことを記念するものです。このように、株式会社レコフは、日本のM&A市場の黎明期からその発展を支え、専門家集団として数多くの取引に関与してきた実績を持つ、業界における重要な役割を担う企業と言えるでしょう。

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