レ・ロマネスクTOBI

レ・ロマネスクTOBI（トビー）

レ・ロマネスクTOBIは、ミュージシャン、俳優、作家、振付師として幅広く活躍する日本のアーティストです。彼は、広島県比婆郡（現：庄原市）出身で、エンターテインメントの世界で独自の存在感を示しています。TOBIは「レ・ロマネスク」というポップユニットのメインボーカルを務めており、グローバルな視野で音楽と舞台の両方で活動しています。

経歴

TOBIは、まず修道高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部を卒業しました。在学中は落語研究会に在籍し、落語の世界にも親しみました。特に彼の高座名である八代目朝寝坊夜楽は、多くの人々に親しまれました。大学卒業後、サラリーマンとして働いていましたが、経営破綻が続き、フランスへ渡る決断を下しました。彼は、音楽活動を通じて人生をリセットしたいと考えたのです。このフランス行きは、彼にとって初めての海外旅行でもあり、未知の世界に挑む勇気の表れでした。

フランスに移住したTOBIは2000年10月に「レ・ロマネスク」を結成し、独特なスタイルと公演で瞬く間に注目を浴びるようになりました。例えば、彼の音楽パフォーマンスでは、衣装やメイクに有名アーティストへのリスペクトを込め、観客に強い印象を与えました。2006年には、桂歌丸のパリ公演での字幕を担当するなど、日本とフランスを繋ぐ架け橋としても活躍しました。また、映画「男と女」に出演した歌手ピエール・バルーとも一緒に生活し、国際的な舞台での経験を積みました。

2008年の春夏パリコレでのライブパフォーマンスを機に、TOBIは世界各国での公演を増やし、2009年にはフランスの人気テレビ番組『La France a un incroyable talent』に出演して大反響を呼びました。的確なパフォーマンスにより、「フランスで最も有名な日本人」と称されるようになったのです。日本のフジロックフェスティバルへの出演をきっかけに2011年に帰国し、そこから日本を拠点に様々なメディアでの活動を開始しました。

さらに、2012年にはワールドハピネスの大前夜祭に出演し、音楽家やコメディアンとのコラボレーションを楽しんでいます。TOBIはまた、2014年からは『ほぼ日刊イトイ新聞』で不定期連載を開始し、独特の視点からおもしろいエピソードを語り続けています。

2018年、彼は芸能事務所キューブに所属し、同年に連載をまとめた書籍『レ・ロマネスク TOBIのひどい目。』を発表し、発売後すぐに重版されるほどの人気を誇りました。2021年には小説『七面鳥 山、父、子、山』を出版し、文学の世界にも足を踏み入れ、さらには2023年からはNHKラジオ番組のMCに就任するなど、マルチな活躍を見せています。

活動の幅

TOBIは演技、音楽、執筆といった多岐にわたる活動を展開し、自らを表現する手法も多様です。彼の特徴的なスタイルと批評眼は、観客やリスナーに強い印象を与え、持ち歌がさまざまなシーンで使用されることもあります。映画やドラマ、舞台といったさまざまな媒体での出演に加え、幅広いジャンルのラジオ番組にも出演し、リスナーとのコミュニケーションを楽しんでいます。

TOBIは、エンターテインメントの現場で持つ独自の視点とユニークなキャラクターを活かし、多くの人に影響を与える活動を続けています。今後の彼の活動から目が離せません。

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