ロイスアンドロイス

ロイスアンドロイスの生涯

ロイスアンドロイスは、日本の競走馬として多くのファンに愛された存在です。レースではしばしば勝ちを逃し、GI競走においても3着に留まることが多かったため、ナイスネイチャとともに「ブロンズコレクター」と呼ばれることがありました。競走成績は全28戦中2着が9回、3着が7回という素晴らしい実績を残しましたが、重賞での勝利はありませんでした。

経歴

デビューから未勝利戦

1992年12月、ロイスアンドロイスは中山[[競馬場]]でデビューを果たします。デビュー戦を含む6戦では、5回2着、1回3着という成績を残しながら、未だ勝利には至りませんでした。この間、坂井千明騎手が彼の手綱を取っていました。

青葉賞とダービーへの道

未勝利の状態で迎えた青葉賞では、東京優駿（日本ダービー）への優先出走権がかかっていましたが、ロイスアンドロイスは2着に終わり、出走権を逃しました。青葉賞では安田富男騎手とのコンビで挑み、ステージチャンプに続く3着が精いっぱいでした。

初勝利と重賞挑戦

その後、4歳秋に後藤浩輝騎手とのコンビで8戦目にして待望の初勝利を飾ります。しかし、その後も勝ち切れないレースが続きました。菊花賞トライアルのセントライト記念での2着を経て、本番の菊花賞にも出走しましたが、出走したレースでは伸びきれず7着という結果に終わりました。

5歳のシーズン

5歳になったロイスアンドロイスは、復帰戦こそ2着に敗れましたが、その後むらさき賞での勝利を経てオープン入りを果たします。エプソムカップでは8着に終わり、一度は準オープンに降格しましたが、サロベツステークスでの勝利でオープンに復帰します。その後、秋の競走でも安定した成績を残しました。

ジャパンカップへの挑戦

その後の天皇賞では安定して3着に入り、ジャパンカップに出走。外国勢が多いレースでの中団進出から、一瞬の抜け出しを試みましたが、またしても3着に終わります。ここでもその強さを見せつけつつ、勝利には届きませんでした。

晩年

ジャパンカップ後、疲労から休養に入りましたが、その後の復帰戦や重賞戦での成績は振るわず、次第に成績は下降線を辿りました。最終的には、放牧先で腸捻転を発症し、命を落としました。

エピソードと評価

後藤騎手はロイスアンドロイスを非常に高く評価しており、彼の競走馬としての才能について多くの言葉を残しています。「彼はレースでもその頭の良さが足枷になっていた」と述べ、馬の負けたくない気持ちを理解していました。ロイスアンドロイスの競走人生は、時に厳しく、また時に感動的なエピソードの連続でした。

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