ロクでなし魔術講師と禁忌教典:魔法と成長の物語
概要
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』は、羊太郎による日本の
ライトノベル作品です。イラストは三嶋くろねが担当し、
富士見ファンタジア文庫より2014年7月から2023年11月まで刊行されました。略称は「ロクアカ」で、第26回ファンタジア大賞を受賞した人気シリーズです。2023年11月時点でシリーズ累計部数は450万部を突破しています。
あらすじ
主人公グレンは、魔術学院を卒業後、無職生活を送っていました。しかし、家主であるセリカに半ば強制的にアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師として働くことになります。当初はやる気のない授業をしていましたが、生徒であるシスティーナ、ルミアとの交流を通して、情熱的で魅力的な授業を行うようになり、学院で人気講師となります。
その後、政府と敵対する魔術結社「天の智慧研究会」の襲撃を受け、グレンは戦いに巻き込まれていきます。物語は、グレンと生徒たちの成長、そして「天の智慧研究会」との闘いを軸に展開します。
主要登場人物
グレン=レーダス: アルザーノ帝国魔術学院の講師。魔術師としては三流だが、独自の魔術「愚者の世界」を開発するなど、高い潜在能力を持つ。物語が進むにつれて、生徒たちや周囲の人物との関わりを通して成長していく。
システィーナ=フィーベル: グレンの生徒。魔導
考古学者を目指す努力家で、優秀な魔術師。グレンの指導を受け、魔術の技術を向上させていく。
ルミア=ティンジェル: グレンの生徒。システィーナに下宿する優しく素直な少女。グレンを慕っており、彼の考え方に影響を与える。
リィエル=レイフォード: 帝国宮廷魔導士団特務分室所属の執行官。独特な性格と
戦闘能力で、周囲を驚かせる。
セリカ=アルフォネア: グレンの育ての親であり、アルザーノ帝国魔術学院の教授。「永遠者」と呼ばれる不老不死の体質を持つ、実力者。
イヴ=イグナイト: 帝国宮廷魔導士団特務分室の元室長。プライドが高く、上昇志向が強い。後にアルザーノ帝国魔術学院へ赴任する。
世界観と魔術システム
物語は、高度な魔法技術が存在するアルザーノ帝国を舞台としています。様々な国家や組織、そして個性豊かな登場人物たちが織りなす、複雑で魅力的な世界観が展開されます。
魔術は、ルーン言語を用いた詠唱によって行われます。白魔術、
黒魔術、
錬金術など様々な系統があり、魔術師は魔力容量と魔力濃度によって実力が測られます。グレンが開発した「愚者の世界」のような独自の魔術も存在します。
その他
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』は、アニメ化、コミカライズもされており、
メディアミックス展開も盛んです。物語は、魔法と戦いだけでなく、登場人物たちの成長や友情、人間関係なども丁寧に描かれており、幅広い読者層に人気があります。
ライトノベル、アニメ、漫画など、様々なメディアを通してこの魅力的な世界に触れてみてください。
既刊一覧(小説)
本編
小説24巻、短編集11巻が刊行されています。(具体的な
ISBN等は割愛)
メディアミックス
漫画版(全16巻)
アニメ版
ゲーム『ファンタジア・リビルド』
画集(2冊)
* Webラジオ
本作品は、魔法、冒険、成長といった要素をバランス良く取り入れた、魅力的な作品です。興味を持った方は、ぜひ一度手に取ってみてください。