ロジスティード

ロジスティード株式会社の概要

ロジスティード株式会社（LOGISTEED, Ltd.）は、東京都中央区に拠点を置く日本の物流会社で、過去には日立グループに属していたことがある企業です。同社は、さまざまな物流サービスを展開し、特にシステム物流事業に強みを持っています。この事業形態は、倉庫保管や輸送だけに留まらず、小売業や製造業のニーズに応じた包括的な物流システムを設計し、運営するものであり、国内の物流業界では確固たる地位を築いています。

事業内容

ロジスティードの主要な事業は、サードパーティー・ロジスティクス（3PL）を含むシステム物流事業で、運送、配送、保管に加えて、在庫管理や受発注処理といった情報管理サービス、さらには流通時の加工業務も取り扱っています。国際物流事業においても、通関手続きや航空運送代理業を通じて、企業の国際的な取引を支援しています。

さらに、同社は特定の分野でも特殊な運送サービスを展開しており、日立製作所から提供される重量品や美術品輸送なども手掛けています。2015年の決算では、国内物流が売上の約59％を占め、国際物流が37％、その他の事業が4％という構成でした。

経営戦略と提携

日立物流としての過去の経験を活かしつつ、他企業からの物流業務の請負にも成功しています。例えば、アディダスジャパンやイオングループの物流センターの業務を請け負うなど、事業を拡大しているのです。ロジスティードは、福山通運と提携し、小口貨物の輸送体制を強化しています。このような戦略により、企業向けの信頼できる物流パートナーとして評価が高まっています。

経営の変遷

2016年には、SGホールディングスと資本業務提携を結び、日立製作所もその持分法適用関連会社となりました。2020年からは、日立の株式をSGホールディングスに譲渡し、依存関係を解消。2022年にはアメリカのKKRに買収されたことで、さらなる成長を目指しています。その後、国内の33物流センターの不動産流動化戦略を発表し、投資ファンドとの連携を図っている状況です。

歴史

ロジスティードの歴史は1950年に始まり、当初は日東運輸として設立されました。商号変更や上場、子会社の設立など、さまざまな変遷を経て現在に至ります。特に1985年に日立物流に商号変更後、株式上場や企業買収を通じて急速に成長を遂げました。

関係会社と拠点

ロジスティードグループには86の子会社と12の持分法適用会社があり、国内356拠点、海外348拠点を赤の他人のリソースを活用し、効率的な物流サービスを展開しています。

不祥事と影響

近年では、いくつかの不祥事も発生しています。2021年には物流倉庫の火災が発生し、大規模な財産的損失を被った他、詐欺事件も報じられています。企業イメージにも影響を及ぼしている中、改善策と信頼回復に向けての取り組みが求められています。

結論

ロジスティード株式会社は、物流業界において多様なサービスを展開し、競争力を持つ企業です。企業のニーズに応じた柔軟な対応と質の高いサービス提供を通じ、今後も成長が期待される企業です。

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