ロッキー・ホラー・ショー

『ロッキー・ホラー・ショー』の概要

『ロッキー・ホラー・ショー』（原題：The Rocky Horror Picture Show）は、1975年に公開されたミュージカル・ホラー映画です。リチャード・オブライエンが原作のホラー・ミュージカル舞台劇を映画化した作品であり、ユニークなストーリーと音楽、奇抜なキャラクターで多くのファンを魅了してきました。映画はアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されており、その影響力は現在でも健在です。

ストーリー

物語は、婚約者同士のブラッドとジャネットが登場します。彼らは恩師に婚約の報告をするために出かけますが、嵐に見舞われて道に迷い、車がパンクしてしまいます。彼らは電話を借りるために近くの古城を訪れることになりますが、そこで待ち受けていたのは奇妙なパーティーでした。城の主フランクン・フルターは、独自の思想を持つ変わった人物であり、彼は自ら作り上げた人造人間「ロッキー」を取り巻く非日常的な現象を引き起こします。

フランクン・フルターは、ジャネットとブラッドに対しても執拗に接触し、特にジャネットはロッキーに心惹かれてしまいます。物語は、登場人物たちの奇妙な関係を通じて、性的な解放や恋の冒険を描き出し、意外な展開に急激に話が進んでいきます。

キャスト

映画にはティム・カリーやリチャード・オブライエン、パトリシア・クインなどのオリジナルキャストが参加し、新たにアメリカ人キャストも加わりました。これにより、映画は多様性に富んだキャラクターたちで彩られています。

オリジナルのメンバーと共に、スーザン・サランドンやバリー・ボストウィック、ミート・ローフといった新しいキャストが勢揃いし、熱心な演技を繰り広げます。

音楽

本作は多くの印象的な楽曲を含んでおり、特に「タイム・ワープ」や「スイート・トランスヴェスタイト」などは観客に親しまれています。全17曲からなるサウンドトラックは、作品の特異な雰囲気をさらに引き立てています。

公開と反響

初公開当座は極めて厳しい評価を受けました。試写会では、観客が次々と退席していく様子が見られたと言われています。しかし、その後の深夜上映での観客の反応は一変し、コスプレをしたファンが集まり、映画を一緒に楽しむことが新たな文化として根付きました。

このような上映スタイルは、カルトムービーとしての地位を確立し、今でも多くの場所で上映会が開催されています。リチャード・オブライエンはその後のインタビューで、作品が「人と違うことを祝福している」点が評価されたと語っています。

続編とその後

映画の後日譚にあたる『ショック・トリートメント』が1980年に制作されましたが、役柄は異なり、 tenorたりも異なるテイストに仕上がっています。

『ロッキー・ホラー・ショー』は、公開から35年以上経った今でも色あせることなく、多くの人々に愛され続けています。毎年行われる上映会では、新たなファンが生まれ、今後もその魅力は衰えることがないでしょう。

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