ロック・フィールド

株式会社ロック・フィールドは、1972年に設立された、兵庫県神戸市に本社を置く惣菜の製造販売会社です。全国のデパートの地下食品売り場を中心に、多様なブランドの惣菜店を展開しています。主力ブランドとしては、サラダを中心とした「RF1」や、コロッケをブランド化した「神戸コロッケ」が挙げられます。

沿革

1972年、資本金300万円で設立され、大丸神戸店に1号店を出店したのが始まりです。1980年には神戸ファクトリーを開設し、関東地区に進出しました。その後、「神戸コロッケ」元町店の開店（1989年）、「RF1」ブランドの創設（1992年）、「そうざいや地球健康家族」1号店の出店（1994年）など、事業を拡大しました。1991年には大阪証券取引所新二部上場、1996年には大阪証券取引所第二部上場を果たし、2000年には東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部上場を果たしました。また、1999年にはISO 14001を3ファクトリーで認証取得するなど、環境への配慮も重視しています。2000年以降は、「融合」（2001年）、「いとはん」（2005年）、「グリーン・グルメ」（2010年）といった新たなブランドも展開しています。

主な事業所

ロック・フィールドは、複数の製造拠点を所有しています。特に特徴的なのは、静岡ファクトリーパークと神戸ファクトリーです。

静岡ファクトリーパーク
静岡県磐田市に位置し、主にサラダやフライ類を製造しています。1991年に第1期、2000年に第2期工事が完了し、2009年から第3期分が部分稼働を開始しました。建築家の安藤忠雄が工場として初めて設計を担当し、環境に配慮したエコファクトリーとして知られています。一部の電力は風力発電でまかない、排水は敷地内のビオトープに利用するなど、資源の有効活用を実践しています。また、敷地内には従業員向けの保育施設「風車の丘保育室」があり、食育を柱とした保育活動が行われています。開設当時には、従業員の人数分の次郎柿の木を植えるなど、緑化活動にも積極的に取り組んでおり、2007年に緑化優良工場関東経済産業局長賞を受賞しています。
神戸ファクトリー
2004年に神戸市東灘区に開設されました。旧そごう物流センターを改築し、再利用しています。こちらも安藤忠雄が設計を担当し、従業員向けの「元気の木保育室」が設けられています。

テレビ番組

同社の岩田弘三社長が、テレビ東京の番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」に出演し、デパ地下のサラダ王としてのこだわりを語りました（2008年1月21日放送）。

ロック・フィールドは、惣菜の製造販売だけでなく、環境への配慮や従業員の福利厚生にも力を入れている企業と言えるでしょう。

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