ローソンエンタテインメント

株式会社ローソンエンタテインメント

株式会社ローソンエンタテインメントは、ローソングループに属する企業で、様々なエンターテイメント関連のサービスを提供しています。主にプレイガイドの「ローソンチケット」やCD・DVDの販売を中心に、書籍やミュージック関連の事業も展開しています。

事業内容

ローソンチケット

ローソンチケットは、ライブやイベントの各種チケットを販売するサービスです。チケットは、全国のローソン店舗やダイエー系列のスーパーマーケット、そしてインターネットを通じて購入することができます。さらに、無料情報誌を配布し、幅広いユーザーに情報提供を行っています。ローソンは、店舗内に設置されているマルチメディア端末「Loppi」を活用して、スムーズなチケット販売を実現しています。

歴史的には、1993年から2004年までJリーグのオフィシャルスポンサーを務め、その際にオフィシャルチケットステーションの業務も担当していましたが、現在はその業務は「チケットぴあ」が担当しています。また、2013年8月までは、JCBのプレイガイドサービス「チケットJCB」の運営も受託していました。

HMV事業

株式会社ローソンエンタテインメントは、2011年にHMVジャパンを吸収合併したことで、「HMV」ブランドを利用しCDやDVDを店舗やオンラインで販売しています。HMVは多くの音楽ファンに親しまれているブランドであり、今も多様な商品を取り扱う重要な部門となっています。

沿革

株式会社ローソンエンタテインメントの歴史は、1992年にスタートしました。この年、12社の興行主が共同出資して、「リザジャパン」を設立し、それが後にIT業界やエンターテイメント業界でのプレーヤーとなります。1993年にはダイエーが株式を取得し、1996年に「株式会社ローソンチケット」に商号変更。その後も株式の譲渡や合併などを経て、企業の形態を変えながら成長していきました。

特に2004年からはオンライン販売の業務提携を楽天と開始し、株式市場に上場したり、株式公開買付けを行ったりと、企業としての地盤を固めていきます。しかし、2010年には不正流用事件も発生し、企業運営には大きな影響を及ぼします。この事件を受け、企業内の大幅な人事異動が行われ、経営の立て直しが図られました。

また、2011年にはHMVジャパンの吸収合併を行い、今ではローソンエンタテインメントの中核をなす事業となっています。2018年には社名を現在の「株式会社ローソンエンタテインメント」に変更し、新たなスタートを切りました。

事件の背景

ローソンエンタテインメントは、経営的に様々な挑戦を乗り越えながら、エンターテインメント事業の強化を図っています。特に、2010年の資金不正流用事件は大きな打撃となり、内部の透明性向上や経営体制の見直しが求められることになりました。また、2012年にはコンサートチケットの偽造事件が発生するなど、業界全体での健全化が必要とされる状況にあります。

企業の将来

株式会社ローソンエンタテインメントはこれからも、エンタメ業界での位置付けを強固にし、特に顧客との接点を大切にしたサービスを提供していく必要があります。また、デジタルシフトが進む中で、オンライン販売や新しいプラットフォームの利用にも力を入れていくことが求められています。企業としての柔軟性を保ちながら、変化に適応し続けることが、今後の成長への鍵となるでしょう。

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