ワニブックス

株式会社ワニブックスについて

株式会社ワニブックス（英: WANI BOOKS Co., Ltd.）は、日本に本社を置く出版社で、主に芸能、コミック、雑誌など多岐にわたるジャンルの出版を行っています。この企業は、株式会社講談社の完全子会社として運営されており、2007年には吉本興業との共同出資により、株式会社ヨシモトブックスを設立するなど、さらなる発展を遂げています。

概要と歴史

ワニブックスは、1979年11月に設立されました。この会社の創立は、ベストセラーズの創業者である岩瀬順三が、ペップ出版の数名の社員を引き取り独立したことによるものです。設立時の社名は、光文社の「カッパ・ブックス」に対抗する意図から、「カッパを食うワニ」という意味で名付けられました。このように、ファーストステップとしては非常に戦略的な選択がなされました。

その後、ワニブックスはベストセラーズから独立し、徐々に独自の道を歩み始めます。特に、横内正昭氏が代表を務めていた時期には、ハロー!プロジェクト（アップフロントプロモーション）や吉本興業といった芸能界との結びつきが強まり、関連する出版物を多数リリースしました。

出版関係と刊行物の紹介

同社の発行する書籍や雑誌は多岐にわたります。特に雑誌においては、「UP to boy」（1986年創刊）や「Wink Up」（1988年創刊）など、アイドルや若者文化をテーマにした関連業界でのヒット作があります。また、2015年からは+act.という月刊誌も開始しており、こちらも高い評価を得ています。さらに、書籍の部門では、田村裕の『ホームレス中学生』など、著名な作品が数多く刊行されています。

また、ミニCookシリーズといった実用書も充実しており、家庭で役立つレシピ本なども展開されています。ヘルシーなレシピに特化した『ヘルシー！豆乳レシピ』や『ヘルシー＆超時短! シーチキンレシピ』など、健康志向の読者にも配慮されたラインナップが特徴です。

近年の動向

近年では、2009年に関連会社として株式会社ワニ・プラスを設立するなど、さらなる成長を図る一方で、2024年5月24日には講談社がワニブックスを機能子会社とすることを発表しました。このことにより、今後の他社とのコラボレーションや新しい挑戦が期待されます。また、ウェブメディアとしては「WANI BOOKS NewsCrunch」や「WANI BOOKOUT」が展開されており、デジタル分野への進出も進められています。

その他の情報

ワニブックスが提供する出版物には多くのジャンルが含まれており、特にアイドルに関する随筆集やコミックシリーズも人気です。関連会社が発行するコミックスには、「クランチコミックス」や「ガムコミックスプラス」などがあります。過去には「月刊コミックジャングル」や「コミックガム」なども刊行されていました。

このように、株式会社ワニブックスは、日本の出版社として、豊富な出版ラインナップを展開している企業です。今後の活動や新たな挑戦にも注目が集まっています。

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