ワールド記念ホール

ワールド記念ホールの概要

神戸のポートアイランドに位置するワールド記念ホールは、1984年に完成した多目的ホールです。本施設の正式名称は「神戸ポートアイランドホール」でありますが、一般的には「ワールド記念ホール」と称されています。神戸市の設置により、公益財団法人神戸市スポーツ協会、株式会社ステージサービス（神戸国際会館の子会社）、アシックススポーツファシリティーズの共同体が運営を担っています。

設備と構造

多用途に使用できるこのホールは、国際的な室内陸上競技会に適したアリーナを持つことで知られています。施工には世界初のパンタドーム構法が採用され、地下1階、地上3階の構造となり、最高天井高は約30m、アリーナは82.5m×42.5mの広さを誇っています。収容人数は最大8,000人で、屋根の色は経年の劣化により独特のレンガ色をしています。過去には、体育館仕様のフローリングが使われていましたが、2014年に塩ビシートに変更されています。

イベントの歴史

ワールド記念ホールは数多くのプロスポーツイベントや音楽コンサートの開催地として知られています。1985年にはユニバーシアード神戸大会の室内競技会場として使用され、その後もテニス、プロレス、B.LEAGUEの試合など多様なイベントに利用されています。特に、毎年行われるDRAGON GATEのKOBEプロレスフェスティバルは注目のイベントであり、数回超満員を記録しています。

また、音楽イベントも非常に盛況で、近藤真彦や松任谷由実を始めとする国内外のアーティストが数多く出演しています。一例として、特別なコンサートとして開催された1000人のチェロ・コンサートが挙げられます。このように、音楽やスポーツの殿堂としての地位を確立しています。

今後の展望

2020年には大規模な改修工事が行われ、さらに利用しやすい施設として再生されました。改修後も神戸大学の入学式や学位授与式の場として使用され続けています。音楽、スポーツ、イベントなど多岐にわたって活躍するこのホールは、神戸市民の文化的な拠点であり、将来的にも様々なイベントに対応していくことでしょう。

アクセスと周辺施設

ポートライナーの市民広場駅から徒歩3分の距離にあり、交通の便も良好です。周囲には神戸市立ポートアイランドスポーツセンターや神戸コンベンションコンプレックスなど、多くの関連施設が整っており、国内外から訪れる観客にとって魅力的なエリアとなっています。ワールド記念ホールは、神戸の文化とスポーツを支える重要な施設として位置づけられています。

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