ヴィア・ホールディングス
株式会社ヴィア・ホールディングス（VIA Holdings, Inc.）は、外食産業を主な事業とする持株会社であり、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。「総本家備長扇屋」や「魚や一丁」といった居酒屋を中心に、全国規模で店舗を展開しています。
ヴィア・ホールディングスの歴史は、1934年3月に初代社長である中内佐光が東京市神田区神保町に開設した新開社活版印刷所に遡ります。この印刷所が、後に同社の中核事業となる外食業とは異なる、創業の原点でした。1948年2月に暁印刷株式会社として設立され、1963年6月に上場を果たしました。社名の「VIA」は、「Valuable & Imaginative Addition」の頭文字から取られており、企業理念を表しています。
1997年には「あかつきビーピー株式会社」に社名を変更し、その後、外食業界への参入を契機に、フランチャイズ加盟やM&Aを通じて事業を拡大していきます。2005年4月には現在の「ヴィア・ホールディングス」に社名を変更し、持株会社体制へと移行しました。2008年にはセラヴィリゾートから居酒屋「北の家族」などの外食事業を買収するなど、積極的なM&A戦略が特徴です。2012年には「第20回優良外食産業表彰 商品開発部門 農林水産大臣賞」を受賞しており、商品開発力も評価されています。
しかし、2013年には印刷部門を共立印刷に売却し、創業事業であった印刷業から撤退。外食事業に経営資源を集中させる戦略に転換しました。2015年3月時点では、直営店441店舗、フランチャイズ83店舗を展開し、売上高256億34百万円を誇っていましたが、その後、経営環境は厳しさを増します。
2019年3月期には、基幹システムの不具合や子会社における減損損失、店舗閉鎖損失などが重なり、多額の特別損失を計上。さらに、2020年2月頃からの新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や店舗休業の影響で売上が激減。2021年3月期には56億6百万円の純損失を計上し、44億79百万円の債務超過に陥るという厳しい経営状況に直面しました。
こうした状況を打開するため、2020年12月10日には、一般社団法人事業再生実務家協会に対し、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続（事業再生ADR手続）を申請。その後、不採算店舗の整理やリブランディング、生産性向上によるコスト削減などの経営改善策を実施し、2024年3月期には6期ぶりに経常利益の黒字化を達成しました。
2024年3月31日現在、店舗数は直営店283店舗、フランチャイズ29店舗と規模を縮小しています。また、C種及びD種優先株式が発行されており、財務体質の強化を図っています。2024年8月21日現在、D種優先株式の一部は普通株式に転換されています。
1934年3月：中内佐光が新開社活版印刷所を開業
1944年3月：東京戦災で全工場設備焼失
1948年2月：暁印刷株式会社を設立
1963年9月：日本証券業協会に店頭登録
1999年7月：あかつきビーピー株式会社に商号変更
2001年9月：焼き鳥居酒屋「備長扇屋」フランチャイズ1号店開店
2003年9月：お好み焼「ぼちぼち」フランチャイズ1号店開店
2004年12月：ジャスダック証券取引所に株式上場
2004年12月：株式会社エンゼルフードシステムズ（後のフードリーム）の株式取得
2004年4月：株式会社扇屋コーポレーションの株式取得
2005年4月：株式会社ヴィア・ホールディングスに商号変更、持株会社体制へ移行。株式会社暁印刷を新設し印刷業を分離
2005年7月：株式会社ウィルコーポレーション（後の一丁）の株式取得
2006年1月：株式会社NBKを新設
2007年3月：株式会社紅とん（初代）の株式取得
2007年10月：株式会社一源の株式取得
2008年2月：株式会社NBKがセラヴィリゾート株式会社より「北の家族」事業を譲受
2008年5月：株式会社暁印刷が株式会社日本システム、株式会社ワールドプランニングを吸収合併
2010年2月：株式会社ぼちぼち、株式会社北海道FBを新設
2011年2月：株式会社R&Cの株式を取得
2011年5月：株式会社NBKの株式を譲渡
2011年6月：株式会社扇屋コーポレーションが株式会社ぼちぼち、株式会社紅とん（初代）を吸収合併
2011年9月：アサヒビール株式会社に対しA種優先株式を発行
2011年10月：株式会社一丁が株式会社北海道FBを吸収合併
2012年1月：株式会社R&Cが株式会社一丁を吸収合併し、株式会社一丁に商号変更
2013年4月：株式会社暁印刷の全株式を共立印刷株式会社に譲渡。外食サービス専業グループへ移行
2014年3月：株式会社日本政策投資銀行に対しB種優先株式を発行
2015年4月：株式会社扇屋コーポレーションが株式会社フードリームを吸収合併。株式会社扇屋コーポレーションの紅とん事業を株式会社紅とん（2代）に会社分割
2015年6月：株式会社扇屋コーポレーションが「パステル」のレストラン事業を譲受ける
2016年9月：株式会社扇屋コーポレーションは株式会社扇屋東日本へ商号変更
2016年12月：東京証券取引所第一部に市場変更
2019年7月：本社を新宿区早稲田鶴巻町に移転
2020年12月：事業再生実務者協会へ事業再生ADRを申請し、受理された
2021年5月：C種優先株式及びD種優先株式を発行
2023年10月：東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更
* 株式会社ヴィア・ホールディングス公式サイト
歴史
ヴィア・ホールディングスの歴史は、1934年3月に初代社長である中内佐光が東京市神田区神保町に開設した新開社活版印刷所に遡ります。この印刷所が、後に同社の中核事業となる外食業とは異なる、創業の原点でした。1948年2月に暁印刷株式会社として設立され、1963年6月に上場を果たしました。社名の「VIA」は、「Valuable & Imaginative Addition」の頭文字から取られており、企業理念を表しています。
1997年には「あかつきビーピー株式会社」に社名を変更し、その後、外食業界への参入を契機に、フランチャイズ加盟やM&Aを通じて事業を拡大していきます。2005年4月には現在の「ヴィア・ホールディングス」に社名を変更し、持株会社体制へと移行しました。2008年にはセラヴィリゾートから居酒屋「北の家族」などの外食事業を買収するなど、積極的なM&A戦略が特徴です。2012年には「第20回優良外食産業表彰 商品開発部門 農林水産大臣賞」を受賞しており、商品開発力も評価されています。
しかし、2013年には印刷部門を共立印刷に売却し、創業事業であった印刷業から撤退。外食事業に経営資源を集中させる戦略に転換しました。2015年3月時点では、直営店441店舗、フランチャイズ83店舗を展開し、売上高256億34百万円を誇っていましたが、その後、経営環境は厳しさを増します。
2019年3月期には、基幹システムの不具合や子会社における減損損失、店舗閉鎖損失などが重なり、多額の特別損失を計上。さらに、2020年2月頃からの新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や店舗休業の影響で売上が激減。2021年3月期には56億6百万円の純損失を計上し、44億79百万円の債務超過に陥るという厳しい経営状況に直面しました。
こうした状況を打開するため、2020年12月10日には、一般社団法人事業再生実務家協会に対し、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続（事業再生ADR手続）を申請。その後、不採算店舗の整理やリブランディング、生産性向上によるコスト削減などの経営改善策を実施し、2024年3月期には6期ぶりに経常利益の黒字化を達成しました。
2024年3月31日現在、店舗数は直営店283店舗、フランチャイズ29店舗と規模を縮小しています。また、C種及びD種優先株式が発行されており、財務体質の強化を図っています。2024年8月21日現在、D種優先株式の一部は普通株式に転換されています。
沿革
1934年3月：中内佐光が新開社活版印刷所を開業
1944年3月：東京戦災で全工場設備焼失
1948年2月：暁印刷株式会社を設立
1963年9月：日本証券業協会に店頭登録
1999年7月：あかつきビーピー株式会社に商号変更
2001年9月：焼き鳥居酒屋「備長扇屋」フランチャイズ1号店開店
2003年9月：お好み焼「ぼちぼち」フランチャイズ1号店開店
2004年12月：ジャスダック証券取引所に株式上場
2004年12月：株式会社エンゼルフードシステムズ（後のフードリーム）の株式取得
2004年4月：株式会社扇屋コーポレーションの株式取得
2005年4月：株式会社ヴィア・ホールディングスに商号変更、持株会社体制へ移行。株式会社暁印刷を新設し印刷業を分離
2005年7月：株式会社ウィルコーポレーション（後の一丁）の株式取得
2006年1月：株式会社NBKを新設
2007年3月：株式会社紅とん（初代）の株式取得
2007年10月：株式会社一源の株式取得
2008年2月：株式会社NBKがセラヴィリゾート株式会社より「北の家族」事業を譲受
2008年5月：株式会社暁印刷が株式会社日本システム、株式会社ワールドプランニングを吸収合併
2010年2月：株式会社ぼちぼち、株式会社北海道FBを新設
2011年2月：株式会社R&Cの株式を取得
2011年5月：株式会社NBKの株式を譲渡
2011年6月：株式会社扇屋コーポレーションが株式会社ぼちぼち、株式会社紅とん（初代）を吸収合併
2011年9月：アサヒビール株式会社に対しA種優先株式を発行
2011年10月：株式会社一丁が株式会社北海道FBを吸収合併
2012年1月：株式会社R&Cが株式会社一丁を吸収合併し、株式会社一丁に商号変更
2013年4月：株式会社暁印刷の全株式を共立印刷株式会社に譲渡。外食サービス専業グループへ移行
2014年3月：株式会社日本政策投資銀行に対しB種優先株式を発行
2015年4月：株式会社扇屋コーポレーションが株式会社フードリームを吸収合併。株式会社扇屋コーポレーションの紅とん事業を株式会社紅とん（2代）に会社分割
2015年6月：株式会社扇屋コーポレーションが「パステル」のレストラン事業を譲受ける
2016年9月：株式会社扇屋コーポレーションは株式会社扇屋東日本へ商号変更
2016年12月：東京証券取引所第一部に市場変更
2019年7月：本社を新宿区早稲田鶴巻町に移転
2020年12月：事業再生実務者協会へ事業再生ADRを申請し、受理された
2021年5月：C種優先株式及びD種優先株式を発行
2023年10月：東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更
関連情報
* 株式会社ヴィア・ホールディングス公式サイト
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