ヴィブロス

ヴィブロスの詳細

基本情報

ヴィブロス（英名: Vivlos、2013年4月9日 - ）は、日本の競走馬であり、繁殖牝馬としても知られています。彼女の主な勝ち鞍には、2016年の秋華賞と2017年のドバイターフがあります。彼女を管理したのは友道康夫調教師で、馬主は佐々木主浩氏です。馬名はギリシャの地名に由来しており、全姉にはヴィクトリアマイルを制したヴィルシーナ、半兄にはジャパンカップ優勝馬のシュヴァルグランがいます。

経歴

誕生からデビュー前

ヴィブロスは、父・父系を持つ馬家で育ち、その背後には優れた血統が流れています。デビュー前の期待が高まる中、彼女の成長が待たれました。

2歳（2015年）

彼女はいきなりのデビューを果たし、2015年10月24日の京都競馬場でメイクデビューを迎えました。騎乗したクリスチャン・デムーロの期待に反し、2番手を進んだものの、最後に勝ち馬を捉えることができず2着に甘んじました。それでも、11月21日には未勝利戦で初勝利をグッと手に入れます。強い追走を経て、楽に勝利を果たしました。

3歳（2016年）

しかし、次のステップでは手術が必要になるなど、彼女にとって試練の時期が始まります。重賞レースへの挑戦も不調が続きましたが、夏に復帰した後、秋華賞では3番人気に支持され見事な走りを見せ、GI初制覇を達成しました。

4歳（2017年）

その後、ドバイターフへの招待を受け、国際舞台での挑戦が待っていました。実際、ここで優勝を収めたことは、日本競走馬にとって特に記念すべき瞬間となりました。彼女のパフォーマンスは、多くの人々に感動を与え、日本の牝馬として初の海外G1勝利として評価されました。

5歳（2018年）

続く年も挑戦は続きましたが、成績は振るわず国内でのレースでは1着を逃しました。しかし、再びドバイターフに挑む姿勢は崩れず、最終的に強豪相手に健闘し2着入賞を果たしました。このレースが彼女のキャリアを飾る素晴らしい舞台となったのです。

6歳（2019年）

そして、キャリアの最後を飾るレースがドバイターフとなりました。三冠牝馬アーモンドアイなどと競い合う中、結果的には2着に入線。この年のドバイターフでの成績は、彼女の海外での力強さを証明するものでした。

特徴と評価

ヴィブロスは、海外のレースでの安定感が際立っています。特にドバイターフでは連続して好成績を残し、各国のファンから「ドバイマイスター」と讃えられました。管理する友道調教師の言葉からも、彼女がいかに国際舞台での競走を楽しんでいたかが伺えます。

国内では少ない勝鞍ながら、その獲得賞金は海外レースで約7億円に達し、総額は約9億5000万円を超えるなど、確たる実績を残しました。また、ヴィブロスは小柄な馬体を持ちながらも、その分高いパフォーマンスを引き出し続けた点でも注目されます。

繁殖牝馬としての未来

競走馬としての登録を抹消した後、彼女は繁殖牝馬への道を歩むことになり、その血統の可能性に期待が寄せられています。名馬ヴィブロスの子供たちが、今後新たな競走界の星となることを願っています。

もう一度検索