三松駅

三松駅：小浜線の静かな駅舎と周辺環境

福井県大飯郡高浜町東三松にある三松駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）小浜線沿線に位置する無人駅です。1961年7月15日、国鉄小浜線の若狭高浜駅と青郷駅間に新設され、開業以来、地域住民の足として利用されてきました。駅名の由来は、かつて駅周辺に三本の松があったことにちなみます。

歴史と変遷

三松駅は、1961年の開業当初から旅客のみを扱う無人駅として運行を開始しました。その後、1987年の国鉄分割民営化に伴い、JR西日本へと移管されました。そして2005年3月、バリアフリー対応の新しい駅舎が完成、改築落成式が行われました。この際に、駅舎には「ラ・ポルト三松」という愛称が付けられました。しかし、改築後も窓口や自動券売機は設置されず、無人駅としての運営は継続されています。

駅構造と設備

三松駅は地上駅で、敦賀方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有するシンプルな構造です。定期列車は全て停車しますが、臨時列車は通過する場合もあります。2005年の改築により、スロープなどのバリアフリー設備が整えられ、利用者の利便性が向上しました。改築された駅舎は待合室程度の機能しか備えておらず、開業以来、無人駅として運営されています（金沢支社管理）。

利用状況と周辺環境

2019年度の1日平均乗車人員は約103人でした。近年は、利用者の減少傾向が見られます。駅周辺は田園風景が広がり、静かな環境にあります。北側には国道27号が走り、そこから北へ進むと福井県道149号線、そして三松海水浴場へと繋がっています。国道沿いには、企業の事務所や工場なども点在しています。駅からのアクセスも良好で、海水浴場へのアクセス拠点としても機能しています。

隣の駅

三松駅の隣の駅は、下り方面が青郷駅、上り方面が若狭高浜駅です。小浜線は、これらの駅を含む各駅に停車するローカル線として、地域の交通を支えています。

参考資料

三松駅に関する情報は、様々な文献から得ることができます。例えば、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』、『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線 越美北線』、『【図説】日本の鉄道山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 第2巻 北神戸・福知山エリア』、『週刊JR全駅・全車両基地06』などが挙げられます。これらの資料には、三松駅の開業から現在の状況まで、詳細な歴史やデータが記載されています。

まとめ

三松駅は、小浜線のローカル線として、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。歴史と変化を刻んできた駅舎、静かな田園風景、そして近くの海水浴場など、三松駅は独自の景観と魅力を兼ね備えています。今後も、地域社会に貢献する駅として、その存在感を示し続けるでしょう。

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