三育学院大学

三育学院大学の概要と教育方針

三育学院大学（Saniku Gakuin College）は、千葉県夷隅郡大多喜町に位置する私立大学で、1898年に創立され、その後2009年に大学として設置されました。大学は看護学部を有し、看護学科を中心とした教育プログラムを提供しています。2008年に短期大学から4年制大学へと移行し、現学長は東出克己氏です。

教育理念

この大学は、プロテスタント・キリスト教の教え、特にセブンスデー・アドベンチスト教団の理念に基づく教育共同体を目指しています。教育の中心には学生の自己成長があり、同時に他者との関係性を大切にしています。具体的には、以下のような教育方針が掲げられています。

1. 神の愛の理解: 学生は神の愛を学ぶことで、自己と他者の価値を認識します。
2. 対話の重要性: 自分自身、他者、神との対話を通じて、自らを見つめ、成長する機会が与えられます。
3. コミュニケーション能力: 円滑な人間関係を築くための能力を習得することが重視されています。
4. クリティカルシンキング: 論理的に考える力を育て、問題解決に主体的に取り組む姿勢を養います。
5. 倫理観の育成: 看護の専門職として高い倫理観を持ち、安全で適切な看護を実践する能力を身につけることが求められます。
6. 責任感の涵養: 自らの行動に責任を持ち、他職種との連携を図ることが重要です。
7. 自己研鑽: 看護学の進展に寄与するため、自己研鑽に努めます。
8. 健康的なライフスタイルの実践: SDAライフスタイルに基づいた健康的な生活を推進し、他者への啓蒙にも努めます。
9. 国際性の育成: 文化や信条を超えた看護の実践や国際的な協力に貢献する姿勢を養います。
10. 神に仕える精神: 看護の仕事を喜びと意義のある天職として捉え、他者への奉仕に努めます。

設置学部と設備

三育学院大学の主な学部は看護学部で、学生たちは看護学科に所属しています。キャンパスは大多喜キャンパスと東京校舎の2つから成り立っています。大多喜キャンパス内には、3つの寮が設置され、学生たちが共同生活を送ることができます。寮は以下のように分かれています：

• - スミルナ寮: 女子寮で120名収容可能な4階建て。
• - ミルテ寮: 女子寮で100名収容可能な3階建て。
• - カレッジホール: 男子寮で50名収容可能。
• - また、東京校舎には「サフラン寮」があります。

食堂

大学の食堂はベジタリアン向けで、肉や魚は全く使用されていません。この方針は、健康的な食生活の実践を促進するために設けられています。

その他の情報

三育学院大学は、周辺の鉄道駅の命名権を取得し、久我原駅を「三育学院大学久我原駅」と呼ぶなど、地域密着型の活動も行っています。さらに、大学独自の広報資料やプレスリリースなどを通して、学生や地域社会とのつながりを深めています。

このように、三育学院大学は看護の専門教育を通じて、学生の成長だけでなく、地域や国際社会への貢献も大切にしながら教育を展開しています。

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