三菱総研DCS

三菱総研DCS株式会社

概要

三菱総研DCS株式会社は、三菱総合研究所と三菱UFJフィナンシャル・グループを株主とするユーザー系のシステムインテグレーターです。通称DCSとして知られ、顧客にさまざまなITソリューションを提供しています。この企業はもともと三菱銀行のコンピュータ受託計算部門が母体となり、1970年に独立して設立されました。その後、2007年にダイヤモンドコンピューターサービスから現在の社名に変更が行われました。

DCSは、2000社を超える企業や40万人のユーザーに対する給与計算アウトソーシングサービスを展開しています。さらに、子会社であるMRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズは、ERP導入支援サービスを手掛けており、経理財務業務に特化したソリューションを提供しています。

特に金融機関向けのサービスが強みであり、日本で初めてSWIFTサービスビューロを設立した実績があります。これにより、地方銀行などに対しても実績を持つ企業として認知されています。

2004年に三菱東京フィナンシャル・グループによる完全子会社化が行われ、上場を廃止しました。現在は三菱総合研究所の連結子会社として位置づけられています。多様な企業との提携により、コンサルティング力を強化し、事業の拡大に努めています。業務効率化を図るため、関連子会社の合併や業務の共通化を進めています。また、役員には三菱UFJ銀行出身者が多く、密接な関係が見受けられます。

沿革

DCSの歴史は1970年に始まり、設立以来多くの重要なステップがありました。1984年にはVAN事業者としての届出が、1988年にはシステムインテグレータとしての登録が行われ、1991年には通商産業省からの認定を受けています。

1993年には東京証券取引所に上場し、1997年には株式会社コムネスとの合併が実現しました。1999年には富士ソフトと合弁で新たな会社を設立し、その後2001年には市場第一部へ上場しました。

2003年に日本初のSWIFTサービスビューロを設立し、2004年には三菱東京フィナンシャル・グループによって完全子会社化され、これに伴い上場は廃止されました。以降は三菱総合研究所に属し、業務の効率化や子会社の統合を進めています。具体的には、2009年にMRIバリューコンサルティングを設立し、2010年には複数の企業と提携するなど、さらなる事業展開を画策しています。最終的には、2021年のHRソリューションDCS株式会社の吸収合併などを経て、現在の体制を整えています。

提携および子会社

DCSは、三菱総合研究所、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングと提携しています。また、子会社にはMDビジネスパートナー、東北ディーシーエス、MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズなどが含まれています。

DCSは、将来にわたってもビジネスの拡大とサービスの質の向上に取り組む姿勢を持ち続けています。

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